スペースシードホールディングス株式会社（東京都港区）が、未来の酒造を表現した空間を公開しました。「月面酒蔵 – Lunar Brewery -」は、新潟県の津南醸造をモデルにしています。

「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」とは

「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」は、2040年の酒造を現代に再現したメタバースです。仮想空間にある酒造は、人々が集まり、価値を交換することを目的としています。

また、設計の際は、月面における建築に関する考え方や、月面での微生物生産が可能になるよう工夫しました。今後は、未来の蔵見学やグローバルカンファレンス開催、ディストリビューションに関するミーティングなども実施予定です。

空間のモデルは新潟県の津南醸造

「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」のモデルとなったのは、新潟県中魚沼郡に本社を置く、津南醸造です。津南醸造がある地域は豪雪地帯として有名で、同社は標高2,000ｍの山からの湧水を仕込み水に使用しています。また、地元産の「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を原料としており、2023年からは新体制で、「酒造とサイエンスの融合」を目指し、新たな価値創造や、海外展開も視野に入れて活動中です。

メタバース構築には「metatell」を活用

メタバースの構築には、株式会社Urth（東京都新宿区）のメタバースサービス「metatell」を活用しています。「metatell」は、利用企業の課題解決に最適な、理想のメタバース空間を提供するサービスです。サービスの特徴は、以下の4点です。

• さまざまなデバイスから、Webブラウザで入室が可能
• 3D空間は、建築デザイナーが設計
• 管理画面システムから、自由にカスタマイズが可能
• 定量的な分析にも対応

「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」の構築には、「自由であること、自然であること」をコンセプトに設計監理を行う、田野アトリエ一級建築士事務所が携わっています。手軽に利用できるメタバースは、今後、どのように活用されるのでしょうか。

日本の魅力を世界に発信！

世界のどこからでもアクセス可能なメタバースは、日本の文化や地域の魅力を、国内外に発信することにも貢献します。「月面酒蔵 – Lunar Brewery-」も、日本独自の文化を発信するメタバースとして、海外からも愛される空間となることが期待されます。

ブラウザから気軽にのぞけるメタバースを、ぜひ体験してみてください。