独立行政法人国立科学博物館(東京都台東区)が、バーチャル企画展をスタートしました。自宅などでも気軽に体験できるバーチャル展示のテーマは「高山植物」です。
バーチャル企画展「高山植物」
国立科学博物館は、2020年より「おうちで体験!かはくVR」を公開しています。また、2023年からは、オンライン上に「バーチャル展示室」を設置し、「たんけんひろば コンパスVR」や「電子楽器の創造展」などのコンテンツを提供してきました。
新たに公開された「高山植物」は、2024年11月18日に始まったバーチャル企画展です。上野本館で開催した「高山植物~高嶺の花たちの多様性と生命のつながり」とテーマを共有し、いつでもどこでも高山植物について楽しく学べるコンテンツを実現しました。
ドローン空撮から3Dモデルで再現したVR映像は、展示室とは異なる登山者視点での体験を可能とし、高山植物の魅力に触れられます。
展示内容①バーチャル白馬岳
11月18日に公開された「第1章 バーチャル白馬岳」は、高山植物の宝庫ともいわれる、北アルプスの白馬岳を、VR空間に再現したものです。猿倉・白馬尻の映像から始まり、大雪渓上部(秋道)、お花畑、頂上宿舎~白馬山荘、白馬岳頂上、旭岳方面と、5つの地点を見ていきます。
バーチャル白馬岳を登りながら、標高や地形によって高山植物がどのように変化していくかを、リアルに体験できます。
②高山生態系の危機と保全
12月に公開された「第2章 高山生態系の危機と保全」は、高山植物保全の取り組みに関するVRです。自生地の外で保全されている高山植物や、高山植物と深い関わりのある動物について紹介しています。また、国立科学博物館が、生態系の保全にどのように貢献しているかや、保全と関連する「生きている標本」(リビングコレクション)についても知ることができます。
VR映像を通して、高山植物の保全が、環境全体の多様性保全につながることを理解できるでしょう。
いますぐオンラインで体験!
国立科学博物館によるフルバーチャル企画展は、無料のコンテンツです。お手持ちのパソコンやスマートフォン、タブレットなどから、こちらにアクセスして体験してみてください。