大切な空間をバーチャルで残す。新世代のアルバム「Palmee」とは

住宅や学校などの空間を、360度の3DVR映像で残す新サービスが始まりました。新世代のアルバム「Palmee」は、さまざまなシーンでの活用が可能です。

デジタルアルバムサービス「Palmee(パルミー)」

「Palmee」は、不動産広告全般の企画・制作を手がける株式会社アイクリック（東京都立川市）によるサービスです。自宅や学校など、思い出の詰まった空間をいつまでも美しい姿で残せるよう3Dバーチャル映像で撮影し、専用のタブレット端末にデータを保管します。

撮影はプロカメラマンが行い、3DVRデータを格納した専用タブレットの納品までを、ワンストップで行います。希望に応じて、タブレット端末なしの、URLやQRコードでの納品も可能です。ユーザーは、インターネット接続不要で、いつでも好きなときに、思い出のを閲覧できます。

不動産業界では、「3Dウォークスルー内見」に、3DVRデータが活用されます。多くの不動産仲介業者との取引があるアイクリックには、自宅を売却する売り主から「思い出の詰まった住まいを手離す前に、映像として残しておきたい」という声が多く寄せられていました。

そこで、3DVR技術を活用した、本サービスをスタートしました。

長年住んだ住宅や、友人との過ごした母校など、思い出に残る景色は誰しもあるでしょう。「Palmee」は、そんな大切な空間を未来へ残すことに貢献します。

また、近年深刻化している空き家問題の解決にも、サービスの活用が期待できます。取り壊せなかった古家をデータとして残せば、処分に踏み切るきっかけにもなり得ます。

いつまでも色あせず、変わらない姿を360度映像で残せる「Palmee」は、思い出を劣化させず、場所を取らずに持ち運ぶことが可能です。未来に新たな社会的価値を提供するサービスの今後に、注目が集まっています。

思い出の場所を、立体的な映像でリアルに残せるサービス「Palmee」は、写真や動画にはない没入感で、その空間とよき時間を過ごした時代にタイムトリップできるサービスです。新サービスがどのように活用されるのか、今後の事例紹介にも期待しましょう。