早稲田大学は、2024年後期に早稲田大学法学部寄附講座「メタバースと法」を実施しました。2025年の開講も期待される講義では、どのような学びが得られるのでしょうか。
「メタバースと法」とは
「メタバースと法」は、2024年10月10日より2年連続で行われた寄附講座です。講座の提供は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(東京都渋谷区)が行っています。
2024年度は講義内容をさらに高め、文理融合教育を導入し、講師と受講者全員がVRゴーグルを装着して参加しました。高い没入感のなかで、メタバースにおけるさまざまなニュー・リスクを体感しながら、メタバースにおける法的課題を整理します。
空間提供は株式会社VLEAP
講義のためのメタバースシステムを開発・提供したのは、株式会社VLEAP(東京都新宿区)です。同社は「拡張された情報で五感を埋め尽くす」をコンセプトに、WEB3Dやメタバース、VRなどの技術を活用しています。
講義に使用するメタバースには、メインワールドに「あいおいニッセイ同和損害保険」の本社ビルを再現しました。また、快適に講義を受けられるよう、独自の軽量化技術を採用。
さらに、使用するVRゴーグルに合わせたメタバースの調整も行っており、円滑な授業運営をサポートする、さまざまな機能も実装しています。
どのような学びが得られる?
2024年10月10日から2025年1月23日まで行われた講義では、計14回にわたって以下のような内容を実施しました。
- ガイダンス
- Society5.0とメタバース
- リアル3Dアバターの今後の活用と未来社会
- アバターからのファントム・センスと人間の感覚の拡大
- AI技術による死者の蘇り
- 自治体によるメタバース・仮想空間に対する取り組み
- メタバースにおけるアバターの法的地位
- メタバースホスピタルとメタバース医療
- メタバースにおけるNFTと物権
- メタバースにおける不法行為
- メタバースにおける法律行為
- メタバースとサイバーセキュリティ
- メタバースにおけるニュー・リスクと損害保険
- メタバースと法の支配、メタバース・ワールドのルール作りの難しさ
実際にメタバース空間にアクセスしながら、「法」の観点からメタバースのいまを学びました。
2025年度の開講にも期待!
2年連続で実施された早稲田大学の寄附講座「メタバースと法」は、すでに2025年の開講にも注目が集まっています。新たな世界での法を知る講座は、学生たちにどのような気づきを与えるのでしょうか。
来年度の情報にも、注目しましょう。