メタバースを冠婚葬祭に活用する事例も、少しずつ増えています。アルファクラブ武蔵野株式会社(さいたま市)は、AIを利用したバーチャルサービス「Revibot」の提供を開始しました。
バーチャルAI故人サービス「Revibot」とは
「Revibot」は、AIを使って生成した遺影が、動き・話し・笑いかけるサービスです。故人の写真や映像、音声から作成した動く遺影は、葬儀をはじめとした幅広いシーンで活用できます。
サービス提供はアルファクラブ武蔵野とFLATBOYS
2024年12月10日よりサービスを開始した「Revibot」は、アルファクラブ武蔵野と、株式会社FLATBOYS(東京都目黒区)協力で実現しました。アルファクラブ武蔵野は、埼玉県内で冠婚葬祭業を営み、当サイトでも紹介した2024年9月オープンのメタバース霊園「風の霊」の運営でも知られています。
また、FLATBOYSは商用利用可能なオリジナルAIアバターの生成を行う企業で、AI独自のライブ配信を楽しめる「NOW ON “AI”R」を運営する企業でもあります。
AI動画の活用例
「Revibot」で生成した故人のAI動画は、以下のようなシーンでの活用を想定しています。
- 葬儀会場・納骨堂でのサイネージ
- メタバース霊園
葬儀の祭壇や納骨堂には、サイネージ(電子掲示板)を採用するケースも増えています。サイネージに「Revibot」のAI動画を投影すれば、故人が参列者・参拝者に笑いかける、話しかけることができます。また、故人自らがあいさつをするといった演出も可能です。
アルファクラブ武蔵野が提供するメタバース霊園「風の霊」でも、「Revibot」で生成したAIが活用できます。メタバース上の霊園でいつでも、どこからでも故人の供養ができる「風の霊」とAI動画を連動すれば、スマホなどからリアルな故人の姿をいつでも見ることができるでしょう。
このほか、終活や法事、親族の集まり、未来の子孫とのコミュニケーションなど、AI動画は幅広いシーンで重宝します。
新たな冠婚葬祭の形を目指して
AI技術によって故人が笑ったり、話しかけたりする新サービス「Revibot」は、冠婚葬祭業に新たな風を吹かせるのでしょうか。今後の活用事例にも、注目しましょう。