「コロナ禍」以降、急速に広まったフルリモートですが、「オフィスに集まらない」ことで従来なかったデメリットの発生が問題視されていました。そんな悩みを解消するツールの1つが、メタバースプラットフォームです。
今回は、株式会社ikiteru(東京都千代田区)の2Dメタバースプラットフォーム導入事例を紹介します。

葬儀関連事業を行う株式会社ikiteru
株式会社ikiteruは、葬儀業界のブランドマーケティングを行う企業です。「生きてる素晴らしさに気づき、周囲を照らし、喜びに溢(あふ)れる社会を築く」を理念に掲げ、葬儀業界のさまざまな情報を発信し、多くの人の「自分らしい終活」支援を目指しています。
主な事業内容は、葬儀関連のブランディング支援、マーケティング支援、プロデュース支援です。
2024年11月より2Dメタバースプラットフォームを導入
株式会社ikiteruは、2024年11月28日より、フルリモートでの就業に2Dメタバースプラットフォームを導入しました。通勤に時間がかかる従業員や子育て中の従業員、出向先で仕事をする従業員が、アバターとして同じプラットフォーム上に存在することで、フルリモートにおける問題を解消します。
コロナ禍を経て一般的になったリモートワークにはメリットも多くありますが、従業員同士が顔を合わせないことによる「コミュニケーション不足」は、大きなデメリットだといえます。そこで同社は、2Dメタバースを活用して、離れていてもアバター同士が近くにいる環境を実現しました。
メタバース内では、アバターが同じ空間を共有するだけでなく、「Z」キーのクリックによってほかのアバターに呼びかけ、言葉を交わすこともできます。電話をかける、オンラインミーティングの約束を取り付けるといった手順を踏まず、出社しているときと同じように気軽にコミュニケーションが取れるのは、メタバースならではのメリットです。
従業員の反応は…?
株式会社ikiteruがメタバースを導入する前は、リモートワークという1人での作業に「寂しさ」や「不安」を感じる従業員も少なくありませんでした。しかし、メタバースワークの導入により、常に同じ場所に誰かがいるという「安心感」を持って、仕事に取り組める従業員が増加しました。
気軽に話しかけられる環境なら、業務上の疑問をすぐに解消できるので、業務効率化や生産性向上も期待できます。
同社以外にも、通勤時間の短縮や、育児・介護などがあるなかでの就労など、リモートワークを求める人は多く存在します。2Dメタバースプラットフォームは、リモートワークのデメリットを解消し、リモートワークの促進に貢献するのではないでしょうか。
オフィスでのさらなるメタバース活用に期待!
さまざまな業種に取り入れられているメタバースは、オフィスで働く人たちにも、より快適な労働環境を提供します。さらなるメタバース活用で、よりよい働き方が実現できる未来に期待しましょう。