世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の登録10周年を記念し、フォートナイトに新たなマップが公開されました。「GUNKANJIMA ARCHIVE」では、リアルに再現された長崎県の端島炭坑、通称「軍艦島」を散策できます。

1月に公開された「GUNKANJIMA ARCHIVE」
「GUNKANJIMA ARCHIVE」は、2025年1月20日に公開された、フォートナイトマップです。長崎市は、HERITAGE DATABANK(東京都港区)とともに、軍艦島の保存・利活用プロジェクトの一環として、デジタルアーカイブ目的で3Dスキャンデータの制作を行っていました。
公開されたフォートナイトマップでは、このデータをもとに、島の大部分を占める立ち入り禁止エリアを含む、軍艦島全島を再現しています。
ゲームでしかできない散策体験
「GUNKANJIMA ARCHIVE」は、現実の軍艦島では人が立ち入れないエリアを含む、歩行可能エリアを散策できるマップです。全13カ所のチェックポイントでは、軍艦島に関するさまざまな情報の収集も可能です。
また、上空から軍艦島の全景を堪能したり、ボートで島を周遊したりと、複数の方法で”疑似観光”が楽しめます。
収益は軍艦島の保存のために活用!
フォートナイトは、ステージの利用者数に応じて、運営からゲームの収益が還元されるシステムを導入しています。「GUNKANJIMA ARCHIVE」は、この収益を現実世界の軍艦島の保存・整備に活用します。
軍艦島は、石炭を採掘する炭鉱として、日本の近代化に貢献したという点が評価され、2015年7月に世界遺産に登録されました。しかし、老朽化は年々進んでおり、保全には多くの費用がかかるという課題を抱えていました。
フォートナイトマップによる収益の保全への活用は、日本発の試みとなります。「GUNKANJIMA ARCHIVE」は、文化遺産の保全・修復に向け、多くの自治体がフォートナイトを活用するロールモデルになれるのでしょうか。
マップを訪れ、リアルな軍艦島を守ろう
世界遺産・軍艦島の立ち入り禁止エリアまで散策できる「GUNKANJIMA ARCHIVE」の島コードは「4058-6239-4733」です。リアルに再現された空間で、日本が誇る歴史的なスポットを堪能しましょう。