社会参画にゲームを活用する、新たな取り組みがスタートしました。ユタカ交通株式会社(和歌山市)と南海電鉄グループ eスタジアム株式会社(大阪市)が運営する「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」には、どのような特徴があるのでしょうか。

3月にオープンした「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」
「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」は、2025年3月21日にグランドオープンした施設です。和歌山県内初となる「総合eスポーツ施設」では、ゲームのプレイだけでなく、学習や交流、育成も行われます。
施設の概要と特徴
施設内には、最新のゲーミングPCを完備しています。利用料は1時間500円(税別)からで、2時間800円、3時間1,000円と、1回の利用時間が長いほど料金が安くなります。
高性能なゲーミングPCは全6台あり、初心者から上級者まで、誰でも気軽にeスポーツを楽しめます。
「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」で取り扱うオンラインゲームタイトルは、仲間と協力して目標達成に向けてプレイできる設計となっているのが特徴です。そのため、単にゲームのスキルを磨くだけでなく、コミュニケーション能力の向上、社会性の育成にも効果が期待されています。
さまざまな人の社会参画に役立つ?
昨今、ゲームは娯楽だけでなく、コミュニケーションや学習という視点からも、高い評価を受けています。しかし、ゲームの教育的価値が注目される一方、社会との接点を持つこと自体が困難な人たちの増加は、さまざまな地域の課題の1つです。
そこで、「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」は、教育にとどまらず、社会参画や雇用の新たな手段として、ゲームやメタバースを活用することに注力します。バーチャル空間を利用すれば、外出が困難な人も、バーチャル空間で人とつながり、「自分らしさ」を大切にしながら社会と関われます。
こうした可能性を広げるため、「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」は、ゲームを楽しみながら交流できる居場所と、スキル習得が可能な学びの場を提供します。そして、施設内での活動を通し、誰もが能力を発揮し、働ける”仕組み”づくりも実現する未来を見据えています。
今後の情報にも注目!
「eスタジアムサテライトスタジオ和歌山」は、施設での活動をきっかけに社会と接点を持ち、メタバースを活用した在宅就労や、デジタル雇用の実現を目指します。今後の施設の活用にも、ぜひ注目してみてください。