大日本印刷株式会社（東京都新宿区）が提供する「メタバース空間を利用したラーニングシステム」に、新機能が追加されました。同社は新機能の発表とともに、今後の展開も明らかにしています。

2023年より提供中の「メタバース空間を利用したラーニングシステム」

「メタバース空間を利用したラーニングシステム」は、大日本印刷が「メタバースを活用した新たな教育機会の創造や、探求的な学びの支援」を目的に、2023年から提供しているシステムです。2025年現在、都内28の自治体と静岡県に導入しています。

これまでの実績をもとに、大日本印刷は三次元空間ならではの新機能を開発しました。

4つの新機能を追加

「メタバース空間を利用したラーニングシステム」に追加された、4つの新機能を見てみましょう。

• 3Dアバターのバリエーション増加：動物やロボットなど、20種類の3Dアバターを追加し、計38種類から選択できる
• ホワイトボード機能：ホワイトボードに絵や図、文字などを書き込める機能。付箋でアイデアを出すことも可能
• ライブカメラ/画面共有機能：イベント時のライブカメラ映像や、授業で使用するg端末画面を、メタバース内のモニターにリアルタイムで投影できる
• アカウントID表示切替機能：従来の仕様はニックネームのみの表示だったが、児童・生徒のアバターの頭上にアカウントIDを表示できる。ID表示により、なりすましなどを抑制できる

空間をより楽しめる機能や、安心・安全に利用できる機能で、よりよい学習環境を実現します。

今後の展開は…？

大日本印刷は今後、「メタバース空間を利用したラーニングシステム」を不登校児童・生徒に展開したり、地域格差解消に生かしたりしながら、質の高い教育の提供に貢献します。また、システムは教職員や児童・生徒などの「声」をもとに、教育現場のニーズに答えられるよう適宜改善していく予定です。

進化したシステムを活用しよう

新機能によって、さらに使いやすい教育システムへと進化した「メタバース空間を利用したラーニングシステム」は、今後も東京都を中心に、さまざまな教育現場で活用されることが期待されます。今後の導入実績などにも、ぜひ注目してみてください。