株式会社MentaRest(東京都渋谷区)と日本システム技術株式会社(東京都港区)が、実証試験に向けた連携を開始することを発表しました。実証試験では、MentaRestのサービスにおける、定量的な効果の可視化を行います。

共同で実証試験を行う2社
MentaRestは、メタバースでメンタルを整える「MentaRest」の開発・提供を行う企業です。「MentaRest」は、従業員向けのメンタル不調予防を目的としたサービスで、メタバースでのカウンセリングを行います。アバターを活用したカウンセリングは、従来の対面でのカウンセリングの課題である「心理的利用ハードルの高さ」の軽減に貢献し、従業員の休職や離職率の低下、パフォーマンスの向上に効果が期待されます。
MentaRestと連携する日本システム技術は、システムコンサルテーション、システムインテグレーション、自社ソフトウェア開発などを手掛けるIT企業です。特に、大学向けシステムや医療情報サービスを得意分野としており、全国400以上の大学や医療機関へのサービス導入実績があります。また、海外拠点におけるグローバル事業も展開中です。
実証試験の背景
少子高齢化により、日本は近い将来、生産年齢人口が大幅に減少することが予想されており、労働力の確保、労働者の生産性向上は、継続的に取り組むべき課題となっています。しかし、厚生労働省の調査によると、仕事や職業生活に対する不安やストレスを抱える労働者は非常に多く、企業におけるメンタルヘルス対策は急務です。
そこで、MentaRestと日本システム技術は、企業におけるデジタルメンタルヘルスサービスの有効性を、客観的かつ定量的に評価するため、共同で実証試験を実施することを決定しました。
具体的な内容は…?
実証試験では、参加企業の従業員を対象に以下の3つを実施します。
- MentaRest利用によるメンタルヘルス状態、睡眠の質やエンゲージメント、パフォーマンスなどを含む、データのデジタル測定
- 日常の行動やストレス状態、生産性などを評価する定量的なデータのデジタル計測
- 日本システム技術が保有する、メディカルビッグデータを用いた分析・効果検証
これらを通じて得られたデータを分析し、MentaRestが従業員に与える影響を明確化します。なお、実験結果はレポートとして公開し、業改全体に向けたメンタルヘルス施策の普及促進、サービス改善も目指します。
よりよいコンテンツの創出に向けて
MentaRestと日本システム技術が共同で行う実証試験では、メタバースを活用したカウンセリングサービスの効果を明らかにし、よりよいサービス提供に向けたヒントを得ることが期待されます。今後の情報にも、ぜひ注目してみてください。