株式会社メタリアル(東京都千代田区)が、「新卒社員への生成AI活用研修」に関する調査を行いました。生成AIを活用するための研修を実施する企業は、約5割という結果が出ています。

調査実施の背景
2025年は「AIエージェント元年」ともいわれており、生成AIのビジネスやプライベートでのさらなる活用が期待されています。企業においては、生成AIを活用した資料作成やデータ活用などで業務効率化が進んでおり、なくてはならない存在になりつつあります。
そこでメタリアルは、AIリテラシーを身につけるために、どのくらいの企業が新入社員に対して研修を行っているかを調査しました。
「新卒社員への生成AI活用研修」、実施企業は前年増
「新卒社員への生成AI活用研修」に関する調査は、2024年度・2025年度新卒入社の会社員190名を対象に行われました。調査によると、2024年度の研修率は32.8%だったのに対し、2025年度は50.0%と、17.2ポイントアップしました。
また、研修内容については7割以上が「業務効率化研修」で、次いで基礎知識研修や創造力アップ研修、生成AIを活用した顧客対応・営業研修なども行われていることがわかります。
就職活動でのAI活用も増加中!
企業内での生成AI活用はもちろん、個人が生成AIを広く利用しているのも、昨今の傾向です。メタリアルの調査によると、「就職活動に生成AIを活用した」と回答した人は、2024年度の新卒社員は32.8%だったのに対し、2025年度新卒社員は30.7ポイントアップの63.5%でした。
1年で大きな差が出ており、生成AIが私たちにとってより身近な存在になっていることがわかります。今後も積極的な生成AIの利用により、さまざまなシーンでの効率化が期待されますが、権利侵害や情報漏えい、偏った情報など、生成AIならではのデメリットも懸念されます。
企業は持ちろん、教育機関でも役立つ学びを提供し、生成AIとうまくつきあえる社会になるとよいですね。
2026年の結果はどうなる…?
メタリアルの調査では、生成AIに関する研修や活用が、2024年度から2025年度にかけて大幅に増加したことがわかりました。2026年には、さらに生成AIに頼るシーンが多くなっていることが予想されます。このような調査が行われたら、ぜひ結果に注目しましょう。