日本電気株式会社(東京都港区 以下、NEC)が、Robloxの広告効果を計測するツールのプロトタイプを開発しました。計測ツールを用い、株式会社Brave group(東京都港区)との実証試験も行われます。

新たに開発された計測ツール
NECが開発した新ツールは、ユーザーに広告が表示されたかはもちろん、「どのように見られたか」「どのようにエンゲージされたか」まで計測可能です。
計測ツールを用いれば、メディア企業はメタバース空間の価値をより高められます。また、広告主がよりユーザーに届く広告に向けた戦略的な改善ができるのも、ツールの強みです。
広告への関心度を可視化できる!
メタバースの注目度と共に、メタバース広告への期待も高まるなか、課題の1つが、 Web広告のような詳細な広告効果測定が難しいことでした。NECの計測ツールでは、従来のメタバース広告では見えなかった、ユーザーの広告に対する関心の度合いを可視化できます。
主な取得可能データは、以下の通りです。
- メタバース空間内のユーザー数
- 広告が画面に表示された回数(インプレッション数)
- 広告の視界内滞在時間
計測ツールは、新たな広告の形であるメタバース広告の、よりよい活用に寄与するのではないでしょうか。
Brave groupと共同で実証試験も
NECは、2025年5月より、Brave groupと共同で実証試験も行っています。実証試験が行われるのはRoblox内の「だるまゲーム」です。これは、日本の伝統的な遊びである「だるまさんがころんだ」を再現したゲームで、ゲーム内広告の効果を計測ツールによって測定します。
また、NECは実証試験開始に当たり、広告掲載企業と、Robloxのバーチャル空間を保有するメディア企業も募集中です。
新たなツールの活用に期待
これまでにない広告効果測定を実現するNECの新計測ツールは、実証試験によってどのような結果を出すのでしょうか。正式リリースされ、多くの企業に活用されることにも期待したいですね。