株式会社日本XRセンター(東京都中野区)が、消火器の使用方法をVR体験で学べる、新たなコンテンツを開発しました。「VR消火訓練」は、広島市消防局との共同開発です。

さまざまなコンテンツを開発する、日本XRセンター
日本VRセンターは、日本とインド、アメリカ(サンフランシスコ)に拠点を持つ企業です。「ベストバリューでXR実装を推進する」をミッションに掲げ、XRゲームやアトラクション、研修コンテンツなどを開発しています。
東京ドームと協働で開発した体験型XRアトラクション「バトルワールド2045」は、アジア最大規模のXRカンファレンス「AWE Asia 2024」で、最優秀賞を獲得しました。
広島市消防局とともに「VR消火訓練」を開発
2025年5月、日本XRセンターはVRを活用した新コンテンツを発表しました。広島市消防局と共同開発した「VR消火訓練」は、VR機器を使って消火訓練を実践的に学べるコンテンツです。
VRヘッドセットを装着すると、MR技術によって現実空間の家具などからCGの炎が発生します。体験者は仮想の消火器を手に取って、消化を疑似体験できる仕組みです。
3つのステップで消火器使用手順を習得
体験の流れは、以下の通りです。
- 知識がない状態で消火に挑戦する
- 動画や各ステップの解説で、消火器の使い方を学習する
- 消火訓練に再挑戦する
3つのステップで、消火器の正しい使い方を習得できます。
消火器の使い方がわからない状態での訓練は、失敗に終わる可能性が高いです。身の回りの家具が燃えていく状況、消火器の使い方がわからない恐怖をリアルに体感することで、2つめのステップでより学習に集中できます。
実際の火を使わずに、安全な訓練を実現できるのも「VR消火訓練」のメリットです。スペースの確保や天候の心配も不要で、いつでもどこでもリアルな体験ができるコンテンツは、消火訓練の新たな形を確立するのではないでしょうか。
VR活用で、実践に生きる学びを
日本XRセンターと広島市消防局が開発した「VR消火訓練」を活用すれば、多くの人が安全な環境で、正しい消火器の使い方を習得できます。今後も実践に生きる学びを提供するVRコンテンツが増えていくことに、期待したいですね。