株式会社セカンド・サイド(東京都世田谷区)が、医療従事者向けのVRコンテンツをリリースしました。「採血VR」には、3つの特長があります。

トレーニング用シミュレーター「採血VR」
「採血VR」は、採血トレーニングを繰り返し行えるシミュレーターです。「国際モダンホスピタルショウ2024」で注目を浴びたコンテンツが進化を遂げ、2025年5月にリリースされました。
近年の医療現場では、採血に苦手意識を持つ医療従事者が増加しています。新型コロナウイルスの影響、さらにコンプライアンスの観点から、対人での練習がじゅうぶんに行えない状況で、苦手を克服するのは容易ではありませんでした。
そこでセカンド・サイドは、医療現場での課題を解決しながら「苦手」を克服できるコンテンツとして「採血VR」を開発しました。
コンテンツの特長
「採血VR」の特長は、以下の3点です。
- フォトグラメトリの活用による、リアルなトレーニング
- 患者の声や表情を再現
- 11項目の評価機能
実在する人物を撮影したフォトグラメトリデータを活用し、腕の血管や皮膚の質感を可能な限りリアルに再現しており、目の前に本当に患者がいるかのような臨場感のもとでのトレーニングが可能です。
また、針を刺したときの患者の声や表情の変化も再現されており、技術はもちろん、患者に対する声かけや配慮などのコミュニケーション能力向上も期待できます。さらに、11項目のトレーニング評価で、習熟度を客観的に評価できるのも、「採血VR」の特長です。具体的なデータに基づいた明確な改善点を提示することで、感覚的ではない正しい採血の技術が身につけられます。
新コンテンツに期待される効果
VR空間で繰り返しトレーニングをすることで、受講者は「失敗」のリスクを低減し、自信を持って実際の採血に臨めます。VRは採血の際の実際の触感などを完全に再現したものではありませんが、他の教材との組み合わせで、より効果的な学習が期待できます。
「採血VR」が多くの医療機関で採用されれば、安全で高品質な医療技術の提供につながるのではないでしょうか。
医療現場での活用に注目!
医療従事者の技術向上に貢献する「採血VR」は、医療を受ける側にも安心感をもたらします。今後の活用にも、注目しましょう。