トゥモローゲート株式会社(大阪市)が、バーチャル空間を活用した採用活動を行うことを発表しました。Robloxを利用した「バーチャルでの社員採用」は、現代の採用問題解決に貢献します。

深刻?Z世代採用における課題
直近の就職に関する調査によると、2025年2025年卒の内定率は63.8%となっています。また、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」では、大学卒業者の3年以内の離職率が34.9%にものぼることが発表されており、特に中小企業での離職率の高さが深刻です。
コロナ禍以降はオンラインの活用により、自宅にいながら遠方の企業の説明会に参加したり、面接を受けたりするというアクションがしやすくなってはいるものの、企業文化やオフィスの雰囲気などは、画面越しでは伝わりきらないこともあります。また、対面よりも就職希望者の熱量が見えにくいのも、課題の1つとなっています。
Robloxを活用した「バーチャル採用」手法
そこで、トゥモローゲートは、株式会社Meta Osaka(大阪市)と連携し、ゲームプラットフォームRobloxを利用した「バーチャル採用」を進めることを発表しました。2社はオンラインの強みを生かしながら、従来のオンライン説明会の課題を解決する採用手段として、Roblox内にバーチャルオフィスを企画・制作しました。
新たな採用方法では、企業のオフィスをバーチャル空間に忠実に再現します。説明会参加者は、一方的に企業担当者の話を聞くだけでなく、オフィス内を自由に歩き回ったりしながら、実際に働く空間を体験したり、アバターを介して社員や他の参加者と交流したりすることも可能です。
バーチャル空間で採用問題を解決!
リアルな企業説明会に近い没入型の採用体験により、解決できる具体的な課題は以下の通りです。
- 全国どこからでもアクセス可能で、地理的制約がなくなる
- 参加者の印象に残る説明会の実施につながり、多くの応募が見込める
- 企業文化や価値観を体感し、より自分にマッチした企業かを判断しやすくなる
- 自然な接点を持ち、Z世代の実態や考えを知ることができる など
Z世代に自社の魅力をよりわかりやすくアピールしたり、社風にマッチした人材を確保したりすることにつながり、人材不足解消が期待できるでしょう。
新時代の採用手法となるか
バーチャル空間を活用した新たな採用手法は、多くの企業に導入されていくのでしょうか。今後の情報にも注目しましょう。