能美防災株式会社(東京都千代田区)が、最新VRコンテンツをリリースしました。「地震・津波臨場体験VR~命をつなぐ選択~」は、2022年より展開中の「火災臨場体験VR~混乱のオフィス~」の続編です。

8月1日リリースの「地震・津波臨場体験VR~命をつなぐ選択~」
2025年8月1日にリリースされた「地震・津波臨場体験VR~命をつなぐ選択~」は、地震や津波が発生した際に求められる行動を、展開するストーリーのなかで体験するものです。全15シーンから5シーンを選択し、必要な行動・対策の実践可否を確認していきます。
このVRコンテンツは、近年中の発生が危惧される南海トラフ大地震や、それに伴う津波を想定した防災訓練での活用のほか、東日本大震災による津波被害の伝承、防災意識の向上などに寄与します。
余震から本震、津波までをVRで体験
コンテンツの舞台は、地震と津波に襲われる街です。プレイヤーは、街にいる”ひとり”として、時間の経過ごとに展開されるリアルな災害シーンを体験していきます。
ストーリーは、震度6強の前震から始まります。その後、火災や震度7の本震、津波襲来、高い場所への避難と進み、エンディングを迎えます。VRによるリアルな映像を通し、体験者は高い没入感のなかで、実際の災害時に生きる力を身につけられるでしょう。
プレイヤーの防災力レベル判定も
10~15分の体験のなかで、発災時に必要な行動の実践可否が問われる「地震・津波臨場体験VR~命をつなぐ選択~」では、体験終了後に防災力レベルの判定も行われます。
応急手当や消火器の使用方法、けが人の搬送方法、命を守る行動など、ストーリーのなかでの問いに対する回答結果から、ABC判定で防災力レベルが示されます。新たなVRコンテンツはただ体験するだけでなく、行動や判断の「振り返り」をすることで、知識の定着にも貢献するでしょう。
リアルな体験で防災力を高めよう
リアルな体験と問いへの回答で、本当に役立つ知識を習得できる「地震・津波臨場体験VR~命をつなぐ選択~」は、企業や地域の防災訓練などでの活用が期待されます。新技術が、多くの人の防災力向上にどのような効果をもたらすのかにも、ぜひ注目してください。