世界遺産の原爆ドーム(広島市)を再現したワールドが、VRChatに登場しました。再現度の高い空間は、オープニングの演出にもこだわった造りになっています。

世界遺産を再現した「VR原爆ドーム」
「VR原爆ドーム」は、原爆ドームとその周辺を再現したワールドです。3Dクリエイターの龍 lilea氏が手がけています。龍 lilea氏は、「銭洗弁天VR」や京都・清水寺の参道を再現したVR空間を公開しており、首里城デジタル復元プロジェクトにも参加するクリエイターです。
「VR原爆ドーム」は、フォトグラメトリと3DGSを併用して作られており、来場者はリアルに限りなく近い原爆ドームとその周辺の街並みを散策できます。
なお、ワールドはモバイル非対応です。やや重めのワールドとなっていますので、アクセスの際は注意してください。
上空から落下する、オープニング演出
「VR原爆ドーム」の見どころの1つは、オープニング演出です。ワールドに入ってまず現れるのは、白い紙が置かれた真っ暗な空間です。紙に触れると折り鶴に変わり、「VR原爆ドーム」のタイトルが浮かび上がります。
折り鶴を追い続けると、目の前の数字が広島市に原爆が投下された時間になり、来場者は上空から広島市へと落下します。たどり着く地上600mの地点は、原子爆弾の爆心地です。爆弾の落下コースを落ちていく体験は、VRでしかできない貴重なものだといえます。
原爆ドームのなかにも入れる
オープニングが終わると、原爆ドームの現地に移動します。大きなギミックはありませんが、再現度は非常に高いです。来場者は、本当に観光地を訪れたような気分で原爆ドームの周辺を散策できます。
原爆ドームのなかに入れるのも、「VR原爆ドーム」の特徴です。建物内は現実には立ち入れないので、外部と比べると再現度は非常に高いとはいえませんが、原爆の被害の悲惨さを十分に感じられるでしょう。
歴史を学べる空間へアクセスしよう
セミの鳴き声のみの静まり返った空間を自由に移動できる「VR原爆ドーム」は、現実での観光とは異なる感覚を味わえます。歴史を肌で感じられる空間へ、アクセスしてみてはいかがでしょうか。