株式会社日本コミュニケーションアカデミー(東京都豊島区)が、終末期のコミュニケーションを体験できるコンテンツをリリースしました。「終末期体験VR」は、患者と家族、ケアする人の3つの視点で、終末期についての学びを提供します。

「終末期体験VR」とは
「終末期体験VR」は、終末期を迎えた患者にどう寄り添うのかを、体験を通して知るコンテンツです。医療現場において、終末期を迎えた方への言葉がけや対応は、「正解を決めるのが難しい」とされる領域でもあります。
コンテンツでは、患者の目線だけでなく、家族やケアする人の3つの視点で終末期を体験できます。面会での迷いを減らし、対話の質と安心感を高める体験は、家庭や職場、地域での対話を深めるきっかけづくりにも寄与します。
3つの特徴で効果を実感
四天王寺大学 看護学部 前原なおみ准教授の監修で制作されたコンテンツには、以下の3つの特徴があります。
- 三視点で関係性のダイナミクスを俯瞰
- 言葉に依存しないコミュニケーションの重要性を実感
- 利用方法ガイドに沿った簡単操作、導入しやすい価格設計
病院や介護施設、教育機関、企業・自治体の研修などでの導入を想定した「終末期体験VR」は、さまざまな視点から、終末期患者とのコミュニケーションや関係性の構築などを学べます。
2025年9月には、岐阜県で開催された学会で参加者約50名がコンテンツを体験しました。体験後のアンケートによると、満足度や理解度、続編視聴意向はいずれも90%を超え、コンテンツの精度が証明されたといえます。
また、「体験について家族で対話する」という、行動意図も多数確認されました。
10月22日には体験会も
「終末期体験VR」の発売に合わせ、間もなく対面での体験会も開催されます。概要は以下の通りです。
- 日時:10月22日(水)14時~15時30分
- 会場:としま区民センター5階
- 定員:10名
- 対象:医療、介護、葬祭、教育機関、企業・自治体の研修担当者
- 内容:製品説明、VR体験、活用事例と運用Q&A
なお、体験会は事前申込制です。興味を持ったら専用サイトより申し込みをしてください。
今後の活用事例に注目
終末期を迎えた患者との接し方を、直感的に学べる「終末期体験VR」は、今後、さまざまな現場で活用されることが期待されます。導入事例や効果などの情報にも、注目しましょう。