株式会社日立製作所（東京都千代田区）が、次世代AIエージェントを活用した新システムを開発しました。現場の安全性を高めるシステムは、事前の試験で効果も実証されています。

新開発、「現場の安全性を高めるRKY(リスク危険予知)支援システム」

新システムは、メタバースとリスク危険予知活動のノウハウを組み合わせ、現場の安全性に貢献するものです。作業現場をメタバースに再現し、過去の災害事例や予防のノウハウ、直近の作業写真などから、現場で起こり得るリスクを直感的に理解できます。

次世代AIエージェント「Naivy」を活用

新システムには、次世代AIエージェント「Naivy」も利用しています。「Naivy」はシステムの中核を担い、従来バラバラに管理されていた複数の情報を解析します。

「Naivy」の活用で、ナレッジの統合・検索・可視化を行い、たとえば、「クレーン作業時のRYK活動では、労働災害リスクに対してどのような対策を行うべきか」といった作業内容や現場状況に応じ、最適な案をタイムリーに提示することが可能です。

実証試験で得られた効果

日立製作所は、顧客の変電所で新システムの実証試験を行いました。その結果、体験者には潜在リスクへの気づきや、具体的な対策の積極的な発案など、安全意識の向上が見られました。

また、各情報へのアクセスが迅速なことで、RYK活動の所要時間が約20％短縮され、意思決定もスムーズに進み、業務効率にも影響を及ぼすことがわかりました。現場の安全性と効率性の両立が実証された新システムは、今後さまざまな企業に導入されるのではないでしょうか。

今後の情報に注目！

次世代AIエージェント「Naivy」を活用した新システムは、現場の安全性向上や作業者の心理負担軽減などで、社会課題解決に貢献します。導入実績や効果など、今後の情報もぜひチェックしてください。