埼玉県が、不登校児童・生徒の支援にメタバースを活用した取り組みをスタートしました。「教育メタバース」では、県と各市町村が協力し、新たな教育体制を構築します。

埼玉県が運営する「教育メタバース」
「教育メタバース」は、埼玉県が2025年9月から2026年3月まで実施するサービスです。県内の公立小中学校に通う児童・生徒を対象としており、「安心して過ごせる新たな居場所・学びの場」を提供します。
メタバースでは、さまざまな理由で学校に通うことが難しく、オンラインでの学習を希望する児童・生徒に、教材提供や指導を行います。また、「朝の会」などの集団活動、スクールカウンセラーなどへの相談相談も含め、各種支援をオンラインで行います。
オンラインでさまざまな学習スタイルを実現
「教育メタバース」は、ビデオ通話を活用した集団授業や、オンライン学習支援教材「デキタス」を使用した個別学習など、複数の学習スタイルを実現します。授業は、「教育メタバース」参加市町村が持ち回りで行う講義形式で、利用者の学年や希望する教科の部屋に入り、授業を受けられます。
空間内にはオンライン支援員が常駐し、学習のサポートはもちろん、日常のコミュニケーションを通した居場所づくりにも貢献します。
2つのフロアで不登校児童・生徒をサポート
メタバース内には、「市町村フロア」と「県共通フロア」の、2つの空間を用意しています。市町村フロアでは、オンライン授業や個別学習、支援員によるコミュニケーションを体験できます。
県共通フロアにはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置し、気軽に相談できる環境を作ります。また、県立博物館や美術館、民間企業などと連携し、市町村単位では実施が難しい体験学習を、オンラインで開催します。
詳細は県ホームページまで
2025年12月現在、埼玉県内の35市町が参加している「教育メタバース」は、説明動画の視聴と申込書の提出で利用できます。なお、利用は埼玉県内の公立小中学校に在籍する児童・生徒のみとなります。
メタバースに関する詳細は、埼玉県の公式サイトをご参照ください。
