今やゲームやエンタメのみでなく、さまざまな分野に進出・活用されているVRやARですが、教育機関にもVRやデジタル教科書などが徐々に導入されてきていることをご存じでしょうか。
さまざまな活用をされているVRやデジタル教科書の導入事例を、6回に渡り教科別にご紹介していきます。
2024年よりデジタル教科書を導入予定
デジタル教科書とは、教科書の内容をタブレットなどに取り込み、使用するものです。紙の教科書とは異なり、児童・生徒の特性に合わせ、個々に最適化できるのがメリットとして挙げられます。また、紙の削減により環境に配慮できるのも、利点だといえるでしょう。
文部科学省では、教科書改訂が行われる2024年度より、このデジタル教科書を小学校で本格的に導入するという方針を示しました。既にタブレットを1人に1台配布している小学校も増えてきていますが、タブレットを利用した学習が「当たり前」になる時代も近いようです。
国語学習におけるデジタル教科書の活用事例
デジタル教科書をどのように活用するかは教科ごとに異なります。国語の授業においては、次のような使い方で学習効果のアップが期待できます。
- 書き込み機能:児童の思考形成の促進。他者と考えを共有しやすい
- 文章抜出ツール:大切な部分を抜き出して考える。対話的な学習を実現する
- 保存機能:過去の授業内容との比較を可能とする
紙のノートと教科書を使った学習ではできなかった学習方法を実現できることで、従来の学習以上の効果や能力の向上がみられるのではないでしょうか。
国語学習におけるVR/ARの導入事例
デジタル教科書と共に教育機関への導入が徐々に増加しているVRやARも、国語学習をより厚みのあるものにするために大いに貢献します。導入・活用の事例には次のようなものがあります。
- 物語の背景知識や事実について、3Dのリアルな映像を見て知ることができる
- 源氏物語など古典文学のストーリーや昔の風景、人間関係などを3D動画で見ることができる
これまでは文章を読んで個々に想像していた物語の世界をVRで視聴することで、自身が描いていた世界観との比較をしながら、物語のなかにより深く入り込むことができます。
また、随筆や説明文などにはその背景となる歴史や知識などが存在しますが、そういったものも3D映像で見ることにより、写真や文章よりもリアルに理解を深めることができるでしょう。
一見、想像力の欠如につながりそうだと思われがちな映像による学習ですが、導入のタイミングなどを工夫することで、児童・生徒の知識を深めるだけでなく、豊かな心の育成にも貢献することができるのではないでしょうか。
メタツアーズでドローンやVRを活用した学習を
メタツアーズでも、教育機関向けのコンテンツとしてドローンやVRを活用した学習カリキュラムやデジタル教科書などをご用意しています。
新型コロナウイルス感染症の影響で世界が狭くなってしまった現代の子どもたちが、より多くのことを知り、体験できるような環境を、VRを通して作っていきたいと考えています。