「勉強は紙と鉛筆でするもの」という少し前までのイメージから大きく変化し、昨今はデジタル媒体を学習に導入・活用する機会も増えてきています。今後、ますますデジタルが教育に進出することが予想されるなか、「どのように導入されるのか」が気になるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、理科学習におけるデジタル教科書やVR/ARの導入事例をご紹介します。
デジタル教科書のメリット・デメリットは?
デジタル教科書のメリットは以下の通りです。
- 拡大表示が可能
- 音声や動画が再生できる
- 書き込み・保存ができる
- 問題について考えやすいように文章を抜き出したり図を動かしたりできる
- 学習ログを残すことで個々の学力分析を可能とする
学習における利点はもちろん多いですが、この他にも1台のタブレット端末で複数の教科を学習できるため荷物を減らせる、紙の無駄遣いをせず環境に優しいといったよい部分もあります。
魅力たっぷりのデジタル教科書ですが、次のようなデメリットがあることも忘れてはいけません。
- 児童・生徒全員に配布するのには多額の費用がかかる
- 視力低下や眼精疲労の誘因となりかねない
- セキュリティに関する問題がゼロではない
- 故障、破損した場合の修理費用の負担は誰がするのか
- 書き取りや暗記など繰り返し書くといった学習には向いていない
学習における問題は「何度も書いて覚える」というのに不向きである、という点だけですが、費用面や使用を続けることによる体への影響などの問題が大きいことがわかります。こうした問題を2024年の本格的なデジタル教科書導入までにどのように解決していくのかも、注目すべき点ではないでしょうか。
理科学習におけるデジタル教科書の活用事例
ここからは、デジタル教科書を理科の学習にどのように活用するかを解説します。
- 動画での実験説明:図と文だけでなく動画での説明を手元で確認し、より安全に実験を行うことができる
- 実験結果の共有 :結果を全員で簡単に共有することができ、問題解決の活性化が可能
理科は観察や実験が多いですが、デジタル教科書なら実験に関する説明を動画などでよりわかりやすく知ることができます。また、実際に観察などをすることが難しいものについても、動画でカバーすることを可能とします。
実験後の結果共有も、タブレットなら簡単です。さまざまな結果を見て、考え、結論を導くためにも、デジタル教科書は役立つでしょう。
理科学習におけるVR/ARの導入事例
安全面や設備・授業時間の問題から、理科の実験を全て実践できないということは少なくありません。VR/ARを活用すれば、実際にはできない実験も本当に行ったような体験ができます。理科学習へのVR/AR導入事例は次の通りです。
- 3D動画で実際の実験の予行演習をする
- 動植物の観察をVRで行う
- 天体の動きをVRで見る
- 体のなかの仕組みをVR動画で視聴する
- 解剖実験を3D動画で見て、実験をしたような感覚を覚える
実験動画を3Dで、好きな角度から見ることで、目の前で実験が行われているような気持ちになれます。また、解説付きの3D動画を見ることで、教科書よりもわかりやすく宇宙や体の仕組み、元素などについて学ぶことも可能です。
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