現実にはできない体験ができるVRは、ゲームだけでなく幅広いシーンで活用されています。学校教育にもVRの導入が徐々に検討・実行されるなか、「VRが子どもに与える影響」について考える保護者、教員の方々も少なくありません。
今回は、VRが子どもに与える影響やその可能性についてみていきましょう。
そもそもVRゴーグルは何歳から使える?
以前、メタバースニュースでもご紹介しましたが、多くのVRゴーグルの対象年齢は13歳からです。また、商業施設などにあるVR体験ができるアトラクションなどは、保護者の同意のもとであれば7歳~12歳の子どもも利用が可能となっています。
市販のゴーグルを使用する場合もそうでない場合も、小学校に上がっていない子どもがVRを利用するのは望ましくないということがわかりますね。
VRが子どもに与える影響①視力低下
なぜ小さな子どもや小学生がVRゴーグルを使用することが推奨されていないのか、その理由は大きく2つあり、1つは視力低下です。VRゴーグルは立体的な映像を楽しめるようなレンズの構造になっており、6歳くらいまでの発達期にある子どもがこれを使用すると、目が斜視になって戻らなくなってしまうのだとか。
VR視聴をすることで大人でも一時的に斜視になる可能性はありますが、2~3日すれば元に戻ります。しかし、子どもの場合は数か月斜視が治らず、手術をすることになったという事例もあるそうです。
こうした観点から未就学児のVR使用は慎重に考える必要があり、立体視の発達がほぼ完成している6歳以降も、13歳くらいまでは瞳孔間距離が増加する可能性があるため、VR使用についてはよく考えてから行うとよいとされています。
VRが子どもに与える影響②現実との境界
ゲームやアニメ、マンガなどの影響で現実との境界がつかなくなる、という話は昔からありますが、より現実に近い体験ができるVRで、「子どもが現実との境界がわからなくなってしまう」という可能性も危惧されています。
また、楽しいことに没頭してしまうのは子どもも大人も同じですが、特に子供は夢中になってしまうと現実の世界に帰ってこられなくなってしまうことも。仮想空間にいつまでも浸り、現実世界から逃避してしまう、戻ってこなくなるという心配もされており、子どもがあまりにもVRにハマるのはよくないことではないかと考えられることもあるようです。
結局、VRを子どもが使ってもいいの?
視力や現実との境界などの問題を挙げましたが「じゃあ結局、VRを子どもが使ってもいいの?いけないの?」と問われると、答えは「小学生以上であれば、ほどほどにならよい」だといえるでしょう。
最近は斜視になる心配のない構造の子ども向けVRゴーグルも開発されており、大人用のVRゴーグルよりも没入感はやや劣るものの、不安なく使用することが可能です。大人用のVRゴーグルでも、長時間使用しなければ影響は少ないと考えられています。
また、小・中・高・大学などでVRを導入した授業・講義も実施されており、教育機関がVRの導入に前向きな姿勢であることもわかっています。「1日中ゲームをする」というのがよくなかったのと同様に、長時間VRを使用しなければ、視力への影響や現実との境界に関する課題も解決できるといえるでしょう。
メタツアーズのコンテンツで「VR慣れ」しよう
YouTubeなどにもVR動画は多く投稿されていますが、子どもがVRの世界に触れる際は正しいゴーグルの使い方を知り、徐々に映像に慣れていくことが大切です。
メタツアーズのコンテンツは美しい映像を360度楽しむことができたり、VRを活用しながらSDGsやドローン操作などを学ぶことができます。子どもが正しくVRと触れ合えるよう、ぜひメタツアーズのコンテンツから、VRの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
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