私たちが生きていくうえで欠かせない「食」を支えているのは、農業を営む方々です。しかし、昨今農家、農村が減少傾向であることが深刻になっています。
農業体験は近くに農家などがなければなかなか実現が難しいですが、VRコンテンツを使えばだれでも、どこにいても農家の様子や日々行っている仕事の内容をリアルに見ることができます。
今回は、農業・農村体験VRについてご紹介します。
農業・農村体験VRの概要
農業・農村についての理解を深めるためのVR動画として代表的なのは、農林水産省が提供しているものです。このほか、楽天農業株式会社やSmart3tene、農機具メーカーのクボタ、長野県にあるブドウ農園など、農業に関わるさまざまな会社や個人が「農業について多くの方に知ってほしい」と魅力的なVRコンテンツを提供しています。
どのようなVR動画を見ることができる?
農林水産省が提供する農業・農村VRでは田んぼの生き物の観察や、空から見たダムの様子、自動田植機に乗る体験など、多数のVR動画を用意しています。前述の、その他のVRコンテンツでは以下のような体験が可能です。
- 楽天農業株式会社:スマホで、農家の方とコミュニケーションを取ったり、畑の様子を見ることができる。課金型コンテンツで、成長した野菜は農家から直送される。
- Smart3tene:仮想空間に農園を再現。そこで収穫などのシミュレーションができる。
- クボタ「農フェス」:仮想空間で農業に欠かせないさまざまな農機具の操作体験が可能。また、VR内で農業に関する相談などもできる。
- 長野県の農園:オンラインでバーチャルマスカット狩りを体験。有料コンテンツで、自身で選んだマスカットを後日配送してもらえる。
農業について知ることのできるコンテンツだけでなく、収穫や機器の操作などを自宅などにいながら体験できるのは、VRならではの魅力ですね。
VRは農業・農村が抱える問題解決につながるのか
農業・農村に関するVRコンテンツは、農業に関わる方以外の多くの人たちに、農業について知ってもらうための重要な機会を提供します。これまで、農業体験というと実際に現地に足を運んでしか行うことができませんでしたが、VRなら、近隣に農家がなくても手軽に体験が可能です。
また、楽天農業株式会社や、長野県の農園のような有料コンテンツは、VR空間での体験だけでなく、実際に収穫した野菜や果物が手元に届くという嬉しい特典があり、利用者側はもちろん、農家にとっても確実な利益になるのが、こうしたコンテンツの強みです。
VRコンテンツは農業への理解を深め、農業に興味を持つ人を増やす可能性を高めると同時に、農家の方々の安定した収入につながるためのカギになるといえるのではないでしょうか。
未知の世界をVRで見てみよう
農家ではない方が日頃から農業に触れられないのと同様に、世の中には日頃の生活の中では体験できない未知の世界が多く存在します。まだ見ていない世界を、VRでたくさん体験し、知識や経験を増やしてみてはいかがでしょうか。
メタツアーズの、ドローンやVRを活用してSDGsなどについて学ぶコンテンツや、おすすめの動画、VRに関するさまざまな情報をお届けするメタバースニュースなども、ぜひご活用ください。
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