仮想現実のなかでは現実にはできない体験が可能です。エンタメのような楽しめるコンテンツから、危険な体験を実際のように味わえる動画、自分とは異なる立場の人の目線に立った体験ができる動画まで、ジャンルは豊富にあります。
今回ご紹介するのは、さまざまな障害を体験できるVRです。どういった体験ができるか、動画を通して何を得られるのかを見ていきましょう。
視覚障害をはじめとした障害を体験できるVRが存在
世の中には視覚障害や聴覚障害、身体など、さまざまな障害を抱えた人がいます。自身が抱えていない障害については、当事者を見たり情報を収集したりして学び、理解することはできても、「実際にどのように見えているのか」「どうやって聞こえているのか」まで把握することはなかなかできません。
これまでもメタバースニュースでは自閉症や発達障害、認知症などを抱える方の視点に立てるVR動画をご紹介してきましたが、視覚障害を始めとしたさまざまな障害を体験できるコンテンツもあるようです。
コンテンツを提供しているのは
当事者視点でさまざまな障害について体験できる「視覚障がい者等体験VR」を提供しているのは、NTTLSです。制作された動画には、次のようなものがあります。
- 視覚障害(視力障害、視野障害、色覚障害、光格障害)
- 車いす視点
- 聴覚障害
これらについて、職場の幅広いシチュエーションを用意し、見え方や聞こえ方、車いすからの視点でどのように見えているのかを体験することが可能です。このVR動画は、障害者を採用するにあたって社内に理解を深めるための研修や、障害者イベントにおける健常者への理解促進に向けた企画、学校や地域での教育などに活用されます。
VR動画で何を得られる?
障害体験VRを通して得られる「学び」にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、当事者として見え方や聞こえ方を体験することで、障害者の視点に立つことができます。また、当事者目線になることで、どのようなことに困り、周囲に何を求めるのかが見えてきます。
そして、体験を通して得た学びを踏まえ、健常者は障害を持った方にどのような配慮をするとよいのかを考え、答えを導き出すことができるでしょう。
VR体験をせず、ただ障害について知識として学ぶだけでは「こういうことをしてほしいのではないか」という配慮について、健常者目線からしか考えることができず的外れになってしまう可能性が高いです。しかし、VR動画を見ることで「本当にしてほしいことは何か」が具体的かつ的確に見えてくるので、多くの人がより障害を持った方に寄り添った対応をすることができるようになります。
仮想体験でさまざまな立場になってみよう
仮想体験は自分以外の誰かの立場になり、現実とは違う目線で世界を見ることを可能とします。障害者の方が普段どういった世界で生きているのか、そのなかで生じる問題を、健常者である人たちはどのように解決に導けばよいのかを考えることで、障害を持った方がより住みやすい世界を作り上げることができるのではないでしょうか。
メタツアーズは映像美を誇る公式動画コンテンツやメタバースニュースで、VRに触れ、VRの活用シーンをより増やす、理解を深めることに尽力いたします。無料で楽しめるコンテンツはもちろん、学校教育向けの有料コンテンツにも、ぜひご注目ください。
仲間との学びに一歩先の未来を取り入れ、多くの物事を自身のこととして捉えられるようなコンテンツを、今後もリリース予定です。メタツアーズの未来に、是非ご期待ください。
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