これまでメタバースニュースでは、自閉症や発達障害、視覚障害、認知症などさまざまな障害や疾患の方の立場になることができるVRコンテンツをご紹介してきました。また、スポーツ選手の視点に立ち、アスリートになったような気分を味わえるようなコンテンツが存在することにも触れています。
今回ご紹介するのは、VRで体験できる車いすマラソンの世界についてです。「障害×スポーツ」という未知の世界を、仮想空間で体験してみてはいかがでしょうか。
さまざまなスポーツ体験をVRで
過去にメタバースニュースでご紹介したスポーツ体験VRは、陸上短距離やハードル、ボート、キックボクシング、ボブスレー、ポールダンス、ビーチバレー、フィギュアスケート、スキーエアリアルなど幅広いジャンルのスポーツの360度映像を立体的に楽しむことができるものでした。
スポーツを観戦することはあっても、氷上で高速回転をする、目の前に立ちはだかるハードルをスイスイと飛び、走り抜けるといったことは、実際に競技を行っている人にしかできないものです。
1人称視点のVR動画なら、こうした体験を競技者の目線から見ることができ、競技をしている選手たちがどのような世界で戦っているのかを知ることができます。
車いすマラソンとは
今回ご紹介する車いすマラソンとは、公道で実施される陸上競技です。障がい者スポーツの1つで、選手たちはその名の通り、車いすに乗り、手で車輪をこぎながらコースを走り抜けます。
競技用の車いすは通常のものとは異なる3輪タイプ。前輪が1つに後輪が2つという形です。また、走行距離は健常者のマラソンと同様、フルならば42.195km、ハーフなら21.0975km。このほか10kmや5kmという距離のものもあります。
車いすマラソンの定義は「トラックの外(公道)で行われる」ことで、フルマラソンやハーフマラソンの距離に満たなくても、トラックを使用しないで実施される場合はこの名称でくくられることが多いです。
車いすマラソンを体験できるVRが存在!
車いすマラソンの競技者は足に障害を持った方々で、健康な方は車いすマラソンはおろか、日常的に車いすに乗る機会もなかなかないでしょう。車いすマラソンを体験できるVRなら、選手の視点で競技を体験でき、車いすに乗った時の目線の高さや、操作する車いすのスピード感を知ることができます。
車いすマラソンに先駆け開催された某体験イベントでは、VRゴーグルを装着し、競技用車いすに乗車。仮想空間で車いすランナーのスピードを多くの方が体感しました。実際に車いすに座り、手で車いすをこぐという動作も加味され、より臨場感のある仮想体験を実現できました。
車いすマラソンを知らない方、知っていても競技をしない方たちにランナーが見ている景色やスピード感を知り、車いすマラソンへの興味・関心をより高めることに貢献しました。
VRで現実にはできない経験を
今回ご紹介した車いすマラソンのように、「自分以外」の誰かの立場になれるVR動画や、アニメの世界や宇宙、遠く離れた海外の地など、訪れることが困難な世界に飛び込める動画など、VRは現実世界では出来ないさまざまな経験を可能とします。
非日常的な体験を通し、困難を抱える多くの方について当事者目線で考え、接することができる、世の中の問題について自分事として捉え、解決に導く方法を模索するといった力を身につけることができるVRで、新たな世界を切り開いてみませんか?
お子さまのVRデビュー、VR教育の促進にはメタツアーズのコンテンツも、ぜひご活用ください。
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