メタバースとは何か、どういった場面で活用されているのかは、前回のニュースでお伝えしましたが、メタバースにはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか。

今回はメタバースの魅力や仮想空間の活用で注意したい点などをまとめました！

メタバースの魅力・メリット

さまざまな技術革新がすすむなか、メタバースという新たな技術は不要ではないのか、という声も少なからず存在します。しかし、メタバースには多くの魅力があり、それを生かすことで私たちの暮らしはより楽しく豊かなものになると期待されています。

最大のメリットは、オンラインでの接触がより可能になった点です。Zoomやゲーム上での会話など、これまでもオンラインでの接触ができる媒体は存在しました。しかし、音声だけでは伝わらない、顔が見えていても身振り手振りが見切れたり、会話の間が生じたりという、「オフライン」にはない問題が、オンラインの接触にはありました。

メタバース、仮想世界のなかではこうした問題を解決し、よりリアルに近い形での接触を可能とします。たとえばVRゴーグルをつけて仮想世界の会議室に入りこめば、まるで他の参加者が目の前にいるような状態で会議を進めることもできるのです。

もう1点の魅力は、新たなビジネスが実現できることでしょう。メタバースに店舗を構えて実際の商品やNFT作品を販売する、オンラインイベントで商品を販売するといったことは、すでに行われています。今後、自身で作成したメタバース上でこうしたものの販売が可能となれば、顧客とオンライン上で会話をしながらの価格交渉なども可能となります。

メタバースの注意点・デメリット

便利なメタバースですが、利用時の注意点やデメリットがあることも忘れてはいけません。メタバースをよりリアルに体感するには、VRを活用するのがベストです。しかしVRはゴーグルを装着するなど、準備や設定が手間になるため「面倒だ」と思う方も少なくありません。オンラインを活用した交流の方法は少なくないので、必要性に疑問を抱くこともあるようです。

メタバースの仮想世界にVRで入り込むと、高い没入感を味わえます。美しい映像やリアルな体験はVRの魅力ですが、その空間に依存し、抜け出せなくなる可能性があるのも、メタバースを利用する際に注意したい点だといえます。現実とメタバースの境界がわからなくなる可能性はゼロではないため、慎重に利用したいところです。

メタバースのなかではものを買ったりする場合に仮想通貨を使用することがありますが、この仮想通貨の入った仮想の財布「ウォレット」がハッキングにあい、仮想通貨が盗まれてしまうということもあるため注意が必要です。セキュリティ面での安全性が万全ではないのも、メタバースの課題、デメリットだといえるでしょう。

投資も盛り上がっている？

まだまだ注意したい点や課題もあるメタバースですが、その注目度は非常に高く、メタバース関連の銘柄に対する投資が盛んになってきています。「メタ・プラットフォームズ」や「エピック・ゲームズ」など、国内よりも海外の企業に注目が集まっていますが、国内でも徐々にメタバースに参入する企業が増加しており、その広がりに期待が持てます。

ちなみに、今後メタバース市場は2028年までに、年平均成長率で43%ほどで推移していくのではないかと予想されています。

メタバースでより豊かな暮らしを実現しよう

メタバースは私たちの生活をより楽しく、便利に、そして豊かにしてくれる可能性がある新技術です。仮想世界のなかに没入しすぎない、またセキュリティなどに注意しながら利用するなどの注意点もありますが、メタバースに触れるだけでなく、知識をしっかりとつけることでこういった問題も解消できるのではないでしょうか。

徐々に広がるメタバースの活用の波に乗れるよう、メタバースニュースでもさまざまな情報をお届けしていきます！

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