携帯電話、スマートフォンの普及により、歩きスマホによる事故も増加しています。危険だとわかっていてもついつい歩きスマホをしてしまう、そんな方々にどういった危険に出合うのかを伝えるVRコンテンツが存在します。
今回は、歩きスマホに関するVRの概要と、その効果についてご紹介します。
歩きスマホの危険性
車を運転中のスマートフォンの使用は道路交通法の改正により、罰則化されました。しかし、歩きスマホに関してはまだ明確な社会のルールが定まっておらず、モラルによる判断になりがちです。
歩きスマホは注意力が散漫になることで、転倒、衝突といった事故を引き起こしやすくなります。実際、歩きスマホによる階段や駅のホームからの転落、道路への飛び出しといった事故は少なくありません。また、歩きスマホをしている人はひったくり、痴漢といった犯罪にも巻き込まれやすい傾向にあるため注意が必要です。
自身が事故に遭うことももちろん危険ですが、他者との接触により怪我をさせてしまう可能性もあります。高齢者やこども、車いすの方、視覚障害の方、妊婦さん、ベビーカー利用者など、社会的に「弱い」立場にある方と接触をしてしまうこともあり、大きな事故を引き起こしかねないため、絶対に避けるべき行為だといえます。
歩きスマホに関するVRコンテンツとは
歩きスマホが危険だという認識はあっても、実際に事故に巻き込まれたりしなければ当事者意識は芽生えず、思わず歩きスマホをしてしまう、歩きスマホが辞められないという方も少なくありません。そんな方に向けて歩きスマホの危険性をよりリアルに伝えるVRコンテンツが登場しています。
このコンテンツを開発したのは、静岡県にある専門学校の学生と、明電舎沼津事業所です。歩道橋の階段から落下する、横断歩道が赤になるのに気づかずに事故に巻き込まれる、駅歩のホームから落下するといった3つのシチュエーションをリアルに体験できるこのコンテンツでは、歩きスマホによる事故を他人事ではなく「自分事」として捉え、危険を防ぐために歩きスマホを止めようと思える方を1人でも増加させることに貢献します。
VRコンテンツにより期待できる効果
歩きスマホに関するVRコンテンツは、歩きスマホをする人だけでなく、歩きスマホによる事故を軽減させることもできると、その効果に期待が集まっています。
これまでもポスターや動画など、さまざまな形で歩きスマホの危険については叫ばれていましたが、VRの360度映像は高い没入感で、「実際に体験している」という気分を味わえるので、事故の危険性を身をもって理解することができます。
今後もよりさまざまなシチュエーションでの歩きスマホによる事故についての動画が登場することで、より歩きスマホの事故軽減に役立つコンテンツとなるのではないでしょうか。
事故の軽減にも!VRは役立ちます
今回ご紹介した歩きスマホに関するVR以外にも、事故を再現したVRコンテンツは多くあります。仮想空間での体験を通し、私たちはより当事者意識をもって事故対策に取り組むことができ、1人ひとりのそうした気持ちが、事故の軽減につながるでしょう。
メタツアーズでもさまざまなジャンルのおすすめVR動画をご紹介していますので、エンタメ系のお楽しみコンテンツはもちろん、こうした「学び」のあるVR動画についてもぜひチェックしてみてくださいね。
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