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特別支援学校の教育にもVRを!導入事例を紹介

自閉症や発達障害の子ども向けの教育VRについては以前ご紹介しましたが、特別支援学校への具体的なVR導入がニュースになっています。

今回は、山口県の特別支援学校で今後の導入が予定されているVRを活用した授業について見ていきましょう。

VR動画の内容

特別支援学校の教育に活用されるVR動画は、山口県の教育委員会がVR教育導入のために計上した348万円を活用し、制作されます。

内容はバスや電車などの公共交通機関の利用、社会生活の体験などができるといったものです。障害を持つ子供たちが社会に適応できるような教育を、VRで行います。

動画制作の背景

そもそもなぜVR動画でこうした教育を行う必要があるのか、その背景には「障害を持った子どもの増加があります。山口県の県立特別支援学校は全部で12校。近年は在籍者の増加が続いています。

特別支援学校では子どもの自立を目指し、社会生活を実際に「体験」することを重視しています。しかし在籍者が増加すれば、1人あたりの体験の機会は減ってしまいますし、昨今のコロナ禍の影響で、体験の場そのものが制限されることも。こうした問題を解決するために、VRが大いに役立つのではないかと注目されたのです。

山口県の教育長は会見で「VR導入により、体験学習の効果を高めていきたい」と、VRがもたらす効果に前向きな発言をしています。

期待できる効果

VRは臨場感ある映像で、本当にその場にいるかのような体験をすることが可能です。実際、他県でVRを利用した教育を体験した子どもには、高い学習効果が得られたという結果も出ています。

社会生活のなかでのルールを学ぶのには、座学やロールプレイングも有効です。しかしVRはよりリアルな体験で、本当にその場にいるような体験学習を実現してくれます。ロールプレイング以上に子どもたちの学習、吸収に役立つことが期待されます。

VRを通しての学びは、障害を持つ子どもたちのよりよい生活の実現に役立ちます。社会でのルールを学び、それを現実世界で生かすことができれば、本人も「できた」という喜びを実感できるでしょう。社会への適応はもちろん、障害を持つ子どもやその保護者の方が卑下することなく、自信を持って生きていくことにも、今回のVRは貢献するのではないでしょうか。

ちなみに今回導入が検討されている山口県のVRコンテンツは、実習先などと学校が連携して動画を制作。体験学習の前後に予習・復習のために活用される予定です。

高い没入体験が、成長につながる

VRはただ映像を見るだけでなく「まるで本当にその場にいるような体験ができる」ことで、より質の良い学びや楽しみを実現してくれます。

VR教育は学校だけでなく、職場の研修にも導入されつつあります。1度の動画制作で多くの人に学びの機会を与えてくれる、わからなければ繰り返し見て学ぶことができるVRで、業務効率化や新たな学び・発見の促進を期待したいですね。

メタツアーズも、VR教育を通して「自分事」として問題をとらえる、仲間と話し合うなどさまざまな力を養えるコンテンツをご用意しています。総合的な学習や特別な授業として、ぜひご活用ください。

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