2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件は、20年以上が経過した現在も、記憶に鮮明に残っているという方が多いのではないでしょうか。多くの犠牲者を生んだ痛ましい事件ですが、事件発生から27時間後、最後に救出された生存者の証言をもとにしたVRドキュメンタリーが存在します。
今回は、9.11のVRドキュメンタリーに関する情報をまとめました。

アメリカ同時多発テロ事件とは
アメリカ同時多発テロ事件は2001年9月11日、アルカーイダによりアメリカで起こった4つのテロ攻撃の総称です。ニューヨークにあるツインタワーへのテロが有名ですが、バージニア州、ペンシルベニア州でもテロ事件が起こりました。
この事件による死亡者は2,996名、負傷者は25,000人以上だといわれています。
アルカーイダは事件当日の朝、アメリカ北東部の空港からカリフォルニアに向け出発した旅客機4機をハイジャック。2機はニューヨークのワールドトレードセンター(通称ツインタワー)へ向かいました。残りの2機のうち1機はバージニア州にあるペンタゴンに墜落。最後の1機はワシントンD.C.に向かっていましたが、乗員乗客がハイジャック犯の拘束を試み、ペンシルベニア州に墜落しました。
衝撃的な映像が印象に残るツインタワーへの襲撃は、多くの死亡者・負傷者を生んだだけでなく、ニューヨーク、そして世界の市場に大きな影響を与えました。
VRドキュメンタリーの概要
2021年、事件から20年が経った年に制作された20分のVRドキュメンタリーは、Oculus TVで視聴することができます。このドキュメンタリーではがれきの下に27時間閉じ込められ、最後の生存者として救出された女性に焦点を当て、当時の様子を再現しています。
事件後、ワールドトレードセンター跡地は開発・整備されニューヨークグラウンドゼロとして生まれ変わりました。同時多発テロ事件の犠牲者を追悼するメモリアルや記念碑、展望台などがあるこの地を、この女性が事件以来初めて訪れる様子も、ドキュメンタリーには収録されています。
ドキュメンタリー内ではVRでリアルなツインタワーを見たり、ワールドトレードセンタープラザを歩いたり、ニューヨークの街を当時の展望台から眺めたりすることができます。ドキュメンタリーは事件の恐ろしさを知るだけでなく、2001年以前のニューヨークへタイムスリップできる懐かしい映像でもあるのです。
VR映像で表現される意味とは
VRは、同じ場所の過去と現在をよりわかりやすく比較するのに有効です。フレームで切り取られた映像を比較するよりも、よりリアルに当時の空気を感じることができたり、現在の施設や場所との違いを体感したりすることができます。
同時多発テロ以前のツインタワー、事件当日のツインタワー、そして現在のツインタワー跡地を、VRならリアルに見て感じることが可能です。VR映像は資料を読む、映像として見るよりもより身近なことと捉え、多くの人が事件についての記憶を風化させないことに貢献するのではないでしょうか。
リアルな体験で忘れられてはいけない歴史を刻み込もう
文章で読むよりも写真や映像を見た方が記憶に残りやすく、さらに体験することでより当事者としてその体験を記憶にすり込んだり、考えたりすることが可能です。VRによる仮想体験は、さまざまな歴史をよりリアルに実感することで、忘れられない記憶として残すことができます。
多くの仮想体験で、知識や記憶を増やしていけるとよいですね。メタツアーズがおすすめするYouTubeVR動画やオリジナルVR動画も、忘れられない体験を可能にしてくれる材料が豊富に存在します。
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