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心臓の鼓動が物語を動かす!感動のVRアニメーションに世界が注目

2021年にさまざまな映画祭で注目されたVRアニメーション「BEAT」をご存じでしょうか。世界中で高評価を得た作品は、その映像美と独特の演出が話題となっています。

今回は「BEAT」の魅力に迫ります。

VRアニメーション「BEAT」とは

「BEAT」は、さびて動かなくなったマルボロというロボットが主人公の、VRアニメーションです。およそ12分の動画は、2020年に日本で制作されました。マルボロは体験者の「心臓の鼓動」で動くロボットで、カクボロというロボットとの出会いを通し、思いやりのある心に気づきます。

「BEAT」はベネツィア国際映画祭やルミエール・ジャパン・アワードなどで評価され、2021年にはカンヌ国際映画祭併設マーケットでも紹介されました。映画祭などのイベントでしか体験できなかったVR作品ですが、VIVEPORTでの販売を開始し、より手軽に体験可能となりました。

全編セリフなし!ストーリーを「魅せる」ポイントは

「BEAT」は全編セリフのないアニメーションで、ロボットからは無機質な音しか聞こえません。言葉なく展開されるストーリーを理解するため、ロボットの表情や感情を表すようなBGMの工夫がなされています。

この作品は、体験者の心臓の鼓動をアニメーションに反映させ、自身の心音を聞きながらストーリーが展開していきます。自分の心臓の音がボロボロのロボットを動かすという演出は、なんともいえない感動や、マルボロに対しての愛情を感じさせてくれるでしょう。

ラストシーンでは、スクリーン映画では味わえないとっておきの演出も待ち受けています。

CGアニメーションのクオリティにも注目

作品への没入感をより高めてくれるのは、ハイクオリティなCGアニメーションです。丁寧に描かれたCGアニメーションは、マルボロの錆びた感じや古びた工場の雰囲気などをよりリアルに感じさせてくれます。

全体的に色彩を抑えた世界のなかで、花火や心臓の鼓動からくるパーティクルは、対照的にポップな色合いとなっています。どこか止まってしまったような世界をやや暗めに、そしてその世界を動かす原動力となるものを明るく描くことで、対照的な存在を表現し、より作品の世界に引き込ませてくれるといえます。

進歩するVRアニメーションを楽しもう

VR元年といわれる2016年を機に、さまざまなコンテンツが登場しています。VR映画もどんどん進歩し、独特の世界観に入り込んだような体験をよりリアルにできる作品が徐々に増えています。

成長を遂げてきたVRアニメーションも、今後ますますの進歩が期待されます。現実世界では入り込めない世界に行くことができ、その世界のなかで主人公になったような気分を味わえるVR映像で、数々の素晴らしい体験をしてみてはいかがでしょうか。

メタツアーズでも魅力的なコンテンツを多くご紹介し、皆様のよりよいVRライフをお手伝いしています。小さな頃から素晴らしいコンテンツに触れることで、VRに興味を持ち、最新技術に関われる大人へと成長していくことも期待できます。

無料のコンテンツはもちろん、学校教育向けの有料コンテンツもご活用いただき、子どもたちの未来の可能性を広げていきましょう。

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