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アメリカの深刻な実態を描く社会派VR映画とは

アメリカでは女性囚人が急速に増加しています。そんな実態を描いた社会派のVR映画に注目が集まっています。

今回は、「Still Here VR」の内容や魅力を解説します。

アメリカが抱える深刻な実態

人口に対する受刑者数の割合が最も多いと言われているのはアメリカです。そんなアメリカでは近年、女性犯罪者の急激な増加が深刻な問題となっています。女性囚人のうち2/3は有色人種で、8割は子を持つ母です。

彼女たちは釈放後に生活を立て直すことに大変苦労します。そして、それに耐えきれず出所後3年以内に再び刑務所に入る女性は、なんと6割も存在するのです。

刑務所は厳しい場所であり、決して居心地がよいわけではありません。それなのになぜ半数以上の女性が再び舞い戻るのか…これには犯罪を犯した女性が社会復帰をすることの難しさが関係しています。

刑務所から実生活に戻るための努力をどんなにしても、受け入れる体制が整っていなければ意味がない、そうした女性たちの思いや苦労を伝えるのが、今回ご紹介するVRです。

「Still Here VR」とは

「Still Here VR」は、架空の女性囚人ジャスミンを主人公としたVR映画です。ジャスミンは刑務所で15年間の時を過ごし、ニューヨークの有色人種が多く暮らす街・ハーレム地区にある自宅へ戻ります。

刑務所での思い出を語りながら街をあるく彼女は、どのように人生を立て直したり、家族との絆を取り戻していくのでしょうか。

架空の女性を主人公としていますが、この作品は女性囚人の実体験を元に作られています。ジャスミンの生活や思いを知ると同時に、アメリカ刑務所の抱える問題をイラストやデータで分かりやすく伝える、ニュースとドキュメンタリーを掛け合わせたような作品です。

2つの視点による演出が効果的

演出の効果を高めている要素の1つが、2つの異なる視点です。この作品は360度映像を使用したノンインタラクティブパートと、空間内を自由に移動できるボリュメトリックパートにわかれます。

ノンインタラクティブパートは、椅子に座って空間内をじっくりと見渡しながらストーリーを理解することに貢献します。そしてボリュメトリックパートは、体験者が能動的に空間内を動き回ることで、ジャスミンの家の中にあるさまざまなアイテムから自由に情報を引き出すことができるのです。

客観的に物事を見ることと、当事者目線になって問題について考えることの両方が可能な演出となっており、女性囚人の抱える問題や社会復帰の難しさを、より深く理解することができるでしょう。

VR・ARは社会問題を伝える重要なツール?

VRやARは当事者の視点で、より深く問題について考えることができます。今回ご紹介したVR作品のように、世界が抱えるさまざまな社会問題をただニュースとして伝えるのではなく、体験を通してさまざまな角度から捉え、考えることに役立ちます。

こうした作品は多く登場していますが、今後も世界のどこかで起こっている深刻な問題を伝えるためのツールとして活用されていくことが期待されます。

メタツアーズでも、VRとドローンを使用し、世界が課題解決に向けて取り組むSDGsについて考え、行動するカリキュラムをご提供しています。論理的思考力や課題解決力、リーダーシップや仲間と話し合う力など、受験勉強では学べないさまざまな力を身につけ、社会問題を当事者目線で捉えることに貢献するこちらのコンテンツは、全国の中学校や高等学校で授業に導入していただいております。

修学旅行や課外授業がなかなか行えないこの時代、VRで新たな世界へ飛び出すのもよいのではないでしょうか。魅力的なコンテンツを、ぜひご活用ください。

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