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非現実的な落下の世界を体験!「Gravity VR」とは

メタバースニュースでは、さまざまなおすすめのVR動画をご紹介していますが、今回は落下し続けるアニメーションをピックアップしました。非現実的な落下体験には、どのようなメッセージが込められているのでしょうか。

早速、映像の内容や魅力を見ていきましょう。

「Gravity VR」とは

「Gravity VR」は2020年にブラジル・ペルーで制作されたおよそ15分間のVR動画です。こちらの映像はVIVEPORTで視聴できます。

舞台は地面のない、永遠にものが落下し続ける世界。体験者はもちろん、服や車、家までもが落下をする世界のなかで、体験者は2人の老兄弟に出会います。冷蔵庫に座った半裸の老人、そして彼と縄でつながれた裸の老人は、落下をしながら生活を続けています。

彼らはこの非現実的な世界で平凡な日常を送っているのですが、その生活がある日を境に、大きく変化するのです。

映像の魅力

VRはこれまでも、現実世界では味わえない多くの体験を可能にしてきました。「Gravity VR」も同様に、ありえない空間に体験者をいざないます。突如始まる落下体験にはじめは戸惑う方も多いですが、そうした世界のなかで、あまりにも自然に日常生活を送ろうとする老人たちに、体験者は深い興味を惹かれることになるでしょう。

また、この作品は全編モノクロとなっており、単色の濃淡で表す技法がより作品の魅力を引き立てます。背景、2人の老人、落下物すべてがモノクロの世界のなかで、体験者はそれまで経験したことのない心地よさに包まれます。360度、どこを見ても何かしらの落下物がある状況で、好きな視点で映像を楽しめるのも、作品の魅力です。

テーマにも注目

落下を続ける世界に、どういったテーマやメッセージが込められているのか、1度体験しただけではなかなかわからない、という方も少なくありません。「Gravity VR」はセリフが一切ない作品なので、作品の真意をくみ取るのは難しいといえます。この作品について、監督であるAmir Admoniさんは、次のように語っています。

「この作品のテーマは二極化・対話の欠如・和解不能な相違です。生涯を共にしてきた兄弟は、現在の状況と近い将来の状況、そして彼らが何をすべきかについて、全く異なる見解を持っています。混沌とした世界のなかでは、相手の話を聞くことができません。それぞれが自身の意見に固執し、それだけで一緒に暮らすことに耐えられなくなるのです。この話は、現在の多くの国の人々にとって身近なものになっているのではないでしょうか。

上記のコメントを読んでから映像を見ると、作品の見方、問題の捉え方なども大きく変わってくるのではないでしょうか。

現実では絶対にできない体験をVRで!

VRは非現実的・日常的な体験ができることはもちろん、その世界に込められた多くのメッセージを受け取るのにも有効です。ただ2次元の動画を見たり書籍を読んだりするだけではわからない思いや知識の吸収が、VRでは可能だといえます。多くのVR作品を見て、さまざまな学びを得られるとよいですね。

メタツアーズでも、魅力的なVR映像を多くご紹介しています。オリジナルのVR映像では世界の絶景を体験でき、YouTubeのおすすめ動画では、ジャンルごとによりよい体験ができる映像を視聴することができます。

興味のある動画から入り、さまざまなVR映像をお楽しみください。

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