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コロナ禍の世界の都市をVRで 記録に残す意味とは

世界中に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症は、2020年始め頃から流行しだし、2年半近くが経過しようとしています。ワクチンの開発や感染症対策の徹底などで、以前の生活が戻りつつありますが、未だその影響は続いている部分も少なくありません。

そんなコロナ禍では、世界中で「Stay Home」が叫ばれ、多くの人で賑わっていた都市も静まり返るような状況が続きました。今回ご紹介するVR映像「When We Stayed Home」では、そんな静まり返った街の様子を記録として残しています。どういった映像なのか、撮影におけるこだわりなどを見ていきましょう。

「When We Stayed Home」とは

「When We Stayed Home」は、外出禁止や外出自粛の要請が出されたパリ(フランス)、東京(日本)、ヴェニス(イタリア)、エルサレム(イスラエル)という世界を代表する4つの大都市の様子を撮影したドキュメンタリーVRです。新型コロナウイルスの蔓延が始まり、最も自粛要請が強く叫ばれた2020年に、フランスで制作されました。およそ3分ほどの動画は、Oculus TVにて視聴可能です。

このVR動画は、後世に歴史的瞬間を遺すことをコンセプトとし、UNESCO世界遺産紀行のサポートにより制作されました。映像としてはもちろん、それぞれの都市の地元の人の声も活用しながら、静まり返った街の様子が伝えられています。東京編では女性すし職人が、2020年4月、緊急事態宣言真っただ中の東京について語っています。

人がいない渋谷のスクランブル交差点をはじめ、浅草や築地、東京駅など観光地としても人気で多くの人が集まるスポットの、変わり果てた様子を知ることが可能です。

空間の記録として後世に残す

VRを記録として活用する最大の魅力は「空間を記録できる」という部分にあるでしょう。写真や映像、文章では伝わらない空気感を、VRは高い没入感でリアルに体感できます。

写真などのようにフレームのあるものは、撮影者や編集者の意思によって、切り取る部分が異なります。しかしVRは、場所や時間の切り取りがあるものの、フレームの切り取りがないためより鮮明に、正しい歴史を記録することが可能です。

また、このドキュメンタリーVRでは、通常の街並みとコロナ禍で変化してしまった街並みを並べ、その異常さを明確に伝えています。2つの街並みを並列させ、わかりやすく比較するために、通常の街並みのショットに合わせて撮影を実施したそうです。多くの人でごった返している渋谷のスクランブル交差点の変わり果てた様子なども、こうした比較でよりわかりやすく見ることができるでしょう。

細かなルールでよりよい作品に

4つの都市の撮影にあたっては、細かなガイドライン(ルール)を設け、記録としてふさわしい映像に仕上げたと、インタビューで語られています。当時は人の移動が困難な状況だったこともあり、各都市の撮影クルーは、リモートで指示を得て作業を進めたそうです。

明確かつ一貫した映像にするため、カメラの構え方や角度、被写体までの距離など、非常に細かな部分までルールを決め、それに沿って撮影を実施。完成した映像から、どういったルールが設けられていたのかを想像するのも、楽しみ方の1つとしておすすめだといえます。

貴重な歴史をリアルに残せるVRに注目しよう

VR映像で歴史を残すことによって、人々はよりリアルに過去の出来事を知り、記憶に刻むことができます。コロナ禍を体験した私たちはもちろん、未来に生まれる子どもたちにも、こうした異常事態が起こった事実を伝えるのに、今回ご紹介した映像は、大いに貢献するのではないでしょうか。

今後もより多くの歴史資料が、VRとして登場することに期待したいですね!

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