世界中でメタバースが注目を集めるなか、日本の利用者はおよそ5%だという調査結果が示されています。そもそもこの5%が多いのか少ないのかといった問題もありますが、メタバースを多くの方に利用してもらうために、各企業はメタバース参入の検討やサービス強化に尽力しています。
今回は、調査結果をもとに、日本のメタバースの認知度などをご紹介します。
日本のメタバースの利用率や認知度
モバイル市場専門の調査会社「MMD研究所」の調査結果によると、2022年5月時点での18~69歳の方でメタバースを知っているという人は、全体のおよそ4割、利用したことがある人は5%でした。メタバースについて全く知らない人は56.6%と、半数以上が知らないという結果となっています。
メタバースを利用したことがあるという5%のなかで、最も多い年代・性別は20代男性、次いで30代男性、40代男性と男性の利用率の高いことがわかります。男性の利用者が全体の69%であるのに対し、女性は30%ほどと少なくなっています。
正しいメタバースの知識を持っている人は3%にも満たない
認知度に続いて、メタバースについて正しい知識を持っているかを調べるため、同調査では10項目の質問に〇×で回答するテストを実施。メタバースを知っているといったおよそ3000人の回答をみてみると、全問正解をしたのはたったの2.6%と、非常に低い結果になっています。
結果を見てみると、メタバースはスマートフォンからの参加や音声での会話が不可能であると勘違いをしている方が多い傾向です。メタバースはパソコンやスマートフォンなど、さまざまな媒体からアクセスでき、もちろん音声による会話も可能。知っている方にとっては「当たり前」の知識も、まだまだ浸透していないことがわかります。
各企業の参入・強化への取り組み
メタバースを利用したことがある方、ない方にも、興味のあるジャンルについて調査すると、最も多かったジャンルはゲームでした。次いで音楽・ライブ、ショッピング、娯楽と、エンターテイメント系の内容に強く興味をひかれている方が多いようです。
こうした興味・関心をくすぐるべく、企業のメタバース参入、サービス強化への取り組みも高まっています。最近の企業の動きとしては、次のようなものがありました。
「ANA、旅先はスマホの中 メタバースで京都へ、二条城など再現」(5月19日付、日本経済新聞)
「野村が『メタバース』参入検討で人材採用急ぐ、デジタル証券との親和性高い」(5月19日付、ブルームバーグ)
「ソニーG、メタバースを成長領域に 米バンジーの技術活用」(5月18日付、ロイター通信)
「『メタバース版ディズニー』を目指すキャラクター企業Superplasticの挑戦」(5月15日付、Japan Forbes)
「投資と無縁の40歳、メタバースの『土地』を130万円で買った 仮想空間で起きている『土地バブル』」(5月14日付、朝日新聞)
メタバースの活用、利用者増加への取り組みとして、幅広い業界のさまざまな企業が、サービスの開始や新たなサービスの提供に力を入れていることがわかりますね。
利用者増や知識の教示に必要なのは
メタバースの利用者を増加させ、世界の流れについていけるようにする、またメタバースに関する正しい知識を身に着けるために必要なのは、仮想空間に触れる機会を増やすことです。無限の可能性で幅広いサービスを提供するメタバースに入る前に、まずはVRとはどういったものなのかを理解し、VR動画などでその世界観を実体験すれば、メタバースの魅力に気づき、活用したいと思う方が増えるのではないでしょうか。
VRゴーグルは小さなお子様が利用する場合、リスクがあるといわれていますが、小学校高学年、中・高生にもなると問題なく使用できるので、授業内に導入することで、メタバースについてより深く知ることができます。最近はVRゲームを提供するゲームセンターや施設も増えてきているので、休日のお出かけにこういった場所へ足を運ぶのも、よいのではないでしょうか。
より多くの方がメタバースの魅力に触れ、活用できるよう、メタバースニュースでも、最新の情報をお届けしてまいります!
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