長野県にあるシステム開発の「雪雲」が、2022年5月、次世代のメタバースプラットフォームに関する記者発表会を開催しました。高品質なメタバースプラットフォームは、これまで悩まされる方も多かった「VR酔い」の解消にも貢献します。
今回は、そんなメタバースプラットフォーム「The Connected World」についてご紹介します。
「The Connected World」とは
「The Connected World」は、主催者が決めたレギュレーションに基づく仮想世界「World」と、そのなかに作られる複数の仮想スペース「Land」によって構成されるメタバースプラットフォームです。
雪雲は日本発の「The Connected World」メタバースプラットフォームのスターンダードとすることを目標に、このサービスを世に送り出します。
雪雲のコア技術が、メタバースを支える
雪雲は現在、「The Connected World」の正式なリリースと、このプラットフォームを用いた自社開発のゲーム提供を目指し、開発を進めている状況です。「The Connected World」は、同社のコア技術「VRun System」を利用するほか、Landの作成と編集やアバターやスクリプトの作成などが可能なクリエイションエディタにより、メタバース内でのより自由な表現を可能とします。
VR酔いを軽減させる技術に注目
「VRun System」は制限のない自由な移動、ストレスのない長時間体験、ハイクオリティなグラフィックスの実現、大規模同時接続を可能としながら、VR酔いを大幅に抑制することができる、雪雲独自の技術です。
そもそもVR酔いの原因は自身が静止しているのに、視覚情報で移動しているような錯覚を引き起こすことです。一般的なVR酔い対策は、この錯覚を軽減させるための工夫で一時的にVR酔いをごまかしているのですが、「VRun System」は、錯覚を「脳に許容させる」という生理学的アプローチを取ることで、VR酔いから解放されるのです。
急激な視界の変化をなくし、脳が緊張状態になる頻度を減らせば、長時間体験での疲労も軽減でき、VR酔いの発生しない環境を作り出すことが可能だと、雪雲CEOの伊藤氏は語ります。
VR酔いが起こりやすいことから、短い体験時間のコンテンツが多い傾向でしたが、この技術でVR酔いを軽減できれば、長時間の体験をストレスなく実施することができます。これによりコンテンツの幅が広がる、メタバースでの活動を長時間行うことができるなど、VRのさらなる活用にも期待が持てそうです。
よりよい環境でメタバースを楽しもう
メタバースを活用し楽しむためには、快適な環境で体験をするということが必須です。どんなに魅力的なコンテンツも、VR酔いしてしまっては意味がありません。そういった意味でも、今回ご紹介した「The Connected World」の誕生は、メタバースをより身近なものにする重要なキーになる可能性があるといえるのではないでしょうか。
メタバースで生きる未来を目指すにあたり、雪雲による高品質なメタバースプラットフォームの誕生に、注目していきたいですね!メタバースニュースでも、「The Connected World」の最新の情報を、今後も追っていきたいと思います。