前回はVTuberの活動内容や収益化の方法などについてご紹介しましたが、実際にVTuberとして活動している方々へのアンケートで、平均月収や収入源などが明らかとなっているようです。アンケート結果から見える現実は、どのようになっているのでしょうか。
VTuberに関するアンケートの結果
MoguLiveが独自に実施したアンケート結果によると、VTuberとして4年以上活動している方は非常に少なく、最も多いのは開始から1~2年という方でした。活動のメインとなるプラットフォームはYouTubeが6割を超えており、活動形態も6割以上が生配信、という結果となっています。
このほかにも平均月収やVTuberとしての主な収入源、今後続けていきたい期間、VTuberのおすすめ度など、リアルな声が聞ける質問が多数用意されていました。
収益を得られていないVTuberは多数
VTuberたちの回答からわかったこととして、VTuberのみで生計を立てられている方は全体のたった1割。そして月の平均月収額で最も多かったのは0円で、全体の6割でした。その他のVTuberも1万円未満、1~10万円という回答が多く、VTuberのみで生活をするのは非常に苦しいことがわかります。
これはYouTuberにもいえることで、動画制作や配信のみで生きていける人は、ほんの一握りだということが明らかです。
また、自身の知人がVTuberを志すことを相談してきた場合に、勧めるかどうかという質問には「相手の性格やタイミング、環境次第」と回答した方が4割と最も多かったです。しかし「どちらかといえば勧めない」「止める」という方も会わせると4割以上と、VTuberの苦労を知っているからこその回答が得られました。
収益化にあたり大切なことは
ほとんどのVTuberがVTuberのみで稼げていないなか、収益を得るために大切なことは何なのでしょうか。最も重要なのは、収益源の作成とファンとの交流です。たとえばメンバーシップやファンボックスなどがあれば、安定した収益を得ることができます。これに加えてグッズなどを作成すれば、定期的なボーナスを得ることも可能です。
これらを確実に収益として得るには、熱量の高いファンを多く獲得する必要があります。そのためにも、ファンとの交流は非常に大切です。ライブ配信などの最中はもちろん、それ以外でもTwitterなどのSNSで積極的にコミュニケーションを取ることで、身近な存在として必要としてくれるファンが増えることが期待されます。
メタバースへの進出で「稼げる」VTuberは増えるのか
YouTuberやVTuber、そして昨今急増しているライバーなどのなかには、毎月高額の報酬を得ている方もいますが、収益を得られていない方、それだけではお小遣い程度にも満たない方がほとんどです。それぞれが工夫を凝らして活動に努めていますが、VTuberはメタバースを駆使することで、稼げる方の割合が増える可能性が非常に高いといえます。
メタバースとVTuberの融合が今後、どのような化学変化を起こすのかにも、注目していきたいですね。