2016年、ロサンゼルスで開催されたイベントで話題となったVRアニメーション「Arden’s Wake」。5年の年月を経て、2021年にオンライン販売が開始されました。VR映画としては古い分類ともいえるこのVRアニメーションには、どのような魅力があるのでしょうか。
今回は、「Arden’s Wake」の特徴などをご紹介します。
「Arden’s Wake」とは
「Arden’s Wake」は海難事故で母を亡くした少女の物語です。母が亡くなってから、父と2人で海の上にある灯台で暮らしている少女は、父から海に入ることを禁止されていました。
しかしある日、父がダイビングに行ったまま行方不明になってしまいます。少女は意を決し、禁じられていた海へ父親探しの旅に出かけるのです。少女の自立、そして成長を描いた、およそ30分の作品になっています。
2016年に開催されたVRイベントで、「Arden’s Wake」は特に話題になっていました。体験ブースは大盛況で、体験するまでに数時間の待ち時間を要したそうです。
作品の魅力
「Arden’s Wake」の魅力は、VRならではのジオラマ的演出です。主人公の少女が父親を探しに海中を冒険するシーンでは、体験者に海の生物や白い竜が近づいてくるのですが、大きさと存在感に驚かされます。
これは、作品を制作したPenrose Studios独自の効果的な演出だといえます。また、Penrose StudiosはVRアニメーションに、制作のために「Maestro」というシステムを開発。一般的なVR映画製作は、フレームモニターやVRヘッドセットを使用するため、リアルタイムでのオペレーションが困難です。しかし、Penrose Studiosのシステムを使えば、クリエイターやエンジニアなどのスタッフが、同じVR空間にアクセスして、制作を進めることができます。
「Maestro」のおかげで、壮大な世界観を表現することができたと、監督も説明しており、緻密で美しい表現は、多くのエンジニアやクリエイターの努力の結晶だといえるでしょう。
今後の作品にも期待?
Penrose Studiosは「Arden’s Wake」で、第74回ベネツィア国際映画祭で「Best VR」を受賞。世界中の映画祭でも人気を集めました。
その後、特に話題に上がることはありませんでしたが、制作後のインタビューで監督は「今後は、インタラクティブ機能を追加した作品にも興味がある。ストーリー全体を通し、完全なインタラクティブ機能を構築し、それらを連携させるには、多くのAIが必要になる。」と語っています。
作品やシステムなどの発表がないPenrose Studiosですが、また世界から注目を浴びる作品が発表される日も、近いかもしれません。
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