環境の変化や時代の流れとともに、絶滅が危ぶまれる、また実際に絶滅してしまった生き物や植物は多数存在します。「Songbird」は、1987年に絶滅した、キモモミツスイという鳥を描いたVRアニメーションです。
今回は、「Songbird」の魅力をお伝えします。
「Songbird」とは
「Songbird」は2018年に制作された、およそ10分間のVRアニメーションです。作品はViveportやVR Squareで視聴できます。この作品は、ハワイのカウアイ島に生息していたキモモミツスイという鳥の貴重な姿を復活させたものです。
キモモミツスイが絶滅してしまった原因は、蚊が媒介する病気と、10年以内に連続で起こった2度のハリケーンにより、樹木が倒壊したことだといわれています。1987年、最後に残ったオスのキモモミツスイがメスに向けて求愛の鳴き声を発した音声は、貴重なデータとして残されています。
本物の音声で伝説の鳥が復活
絶滅したキモモミツスイは、アニメーションで復活しました。キモモミツスイの美しい鳴き声は、1976年にシム・ジャコビ博士によって録音されました。
キモモミツスイを見た最後の人物の1人といわれているジャコビ博士は、作中でカウアイ島の自然や生き物を紹介しながら、キモモミツスイと出会ったときの貴重な話を聞かせてくれます。
手描きアニメーションの美しさはもちろん、立体的に現地の音声を流すことで、目をつむっていてもリアルに大自然を想像できるような仕様となっています。ぜひ静かな空間で、ヘッドホンを使って聞いていただきたいです。
ハワイ旅行気分にも!魅力的な手描きアニメーション
手描きのアニメーションは油絵で描かれたようなタッチになっています。カウアイ島の自然、島に住むカラフルな鳥たちは、CGほどリアルではないものの、手描きのあたたかみや作者の思いが伝わってくるような出来栄えです。
作品は、カウアイ島の上空を飛行するシーンから始まります。まるで自分が鳥になったような気分を味わうことができ、美しいカウアイ島の自然を一望できます。島に降り立つと、さまざまな種類の鳥が生息しており、360度いろいろな方向から鳥たちの鳴き声が響いてきます。
絶滅してしまったキモモミツスイの姿を、美しい鳴き声と共に見ることができるだけでなく、雄大な自然が印象的なハワイを、旅行したような感覚も楽しめます。
作品の最後には、島に一匹だけ残ったキモモミツスイを発見し、貴重な歌声を録音。音声を確認するためにテープレコーダーを再生すると、その音声を聞いて、キモモミツスイが体験者の近くまで寄ってくるのです。
キモモミツスイを間近で見られることに感動する半面、仲間を見つけたと思っているキモモミツスイの姿を見ると、何とも言えない切ない気持ちになるのではないでしょうか。
VRで世界のさまざまな場所へ行ってみよう
仮想空間なら、絶滅した生き物や植物、深海に住んでいてなかなか出会えない魚などにも出会うことができます。また、世界のさまざまな場所へ、自宅にいながら訪れることが可能です。
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