VRで国内・海外の博物館などのなかを散策できるサービスは既に始まっていますが、2022年7月、鶴田一郎さんの作品をVR上で楽しめるオンライン展示会がオープンしました。
今回は、VR展示会の詳細をご紹介します。
鶴田一郎とは
鶴田一郎さん、と聞いてもあまり馴染みがないという方もいるかもしれません。鶴田さんは1954年生まれ、熊本県出身の画家です。多摩美術大学を卒業し、雑誌の表紙を担当したり、自身の作品がアメリカでアートポスターになったりと、国内はもちろん、海外でもその実力が認められています。
画集、作品集を多く出版しており、展示会も多数開催する鶴田さんの作品は、人物画から風景画まで幅広いのですが、なかでも有名なのが、美人画です。
鶴田さんの美人画はノエビアという化粧品メーカーのCMで、1987年から1988年まで、およそ11年ものあいだ起用されており、この時代にテレビを見ていたという方なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
VR展示会の魅力
2001年頃からコロナ禍に突入する直前の2020年2月までは、ほぼ毎年、国内、そして海外のさまざまな場所で個展を開いたり、展示会に作品を出展したりしていた鶴田さんですが、それ以降展示会が行われていません。
今回のVR展示会は、鶴田さんにとっておよそ2年半ぶりとなる展示会で、代表的な美人画をはじめ、仏画やSF、そして貴重な学生時代の作品など、計57点が展示されています。
この展示会は、愛知県名古屋市に本社を構える、株式会社エスケイワードが開発に携わり、同時に同社は今回のサービスを機に、メタバース・VR領域の事業を開始しました。
現代美人画をはじめとした独特の作風の魅力を、自宅など好きな場所にいながら存分に堪能できるVR展示会で、ぜひ鶴田さんの作品に触れてみてはいかがでしょうか。
展示会の詳細
「鶴田一郎VR展示会 唯一無二の線 – 鶴田一郎の軌跡」は、7月4日より、VRChato内のワールド「ICHIRO TSURUTA VR MUSEUM」で開催。無料で、好きなだけ鶴田さんの作品を楽しむことができます。
閲覧にはパソコンとVRゴーグルが必要です。また、VRChatはダウンロードとアカウントの取得・設定などが必要ですので、アカウントをお持ちでない方は、この機会に取得し、VRChat内のさまざまなワールドをのぞいてみるのもよいでしょう。
尚、展示会を楽しむ際は、体調などにじゅうぶん注意する、13歳未満のお子さまはVRゴーグルの使用を避けるなど、VR視聴に関する注意点を守りながらご利用ください。
さまざまなサービスを楽しめるVRを使いこなそう
仮想空間では、現実ではできないことを実現したり、行けない場所に手軽に足を運んだりすることができます。今回ご紹介した展示会も、仮想空間上に作られたものではありますが、日頃なかなか見ることができない鶴田さんの作品を存分に堪能できる、貴重なツールとして、多くの方に親しまれるでしょう。
今まで展示会に行くチャンスがなかったという方も、このニュースを通して鶴田さんについて知り、興味を持ったという方も多いことでしょう。ぜひご自宅などで、VR展示会をお楽しみください。
そして、VRのさまざまなサービスを、今後も活用していきましょう。
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