VRを利用したイベントが各所で行われるなか、代官山にある「蔦屋書店」でも、魅力的なイベントの開催が明らかになりました。VR技術の実証実験として実施される今回のイベントは、どういった内容なのでしょうか。
今回は、「Hiroshi Nagai Exhibition TROPICAL MODERN VR」の詳しい情報を、お伝えします。
「代官山 蔦屋書店」について
「蔦屋」というと、書籍の販売やCD,DVDレンタルなどを行う「TSUTAYA」を連想しますが、代官山にある「蔦屋書店」は一味違います。森のなかにある図書館をイメージして作られた「蔦屋書店」は「代官山T-SITE」の一角に位置しており、緑に囲まれた場所にぴったりの、シンプルでおしゃれな外観が特徴です。
「蔦屋書店」の魅力の1つに、旅行雑誌の取りそろえが豊富であることが挙げられます。トラベルカウンターも併設されており、雑誌で気になった場所についてコンシェルジュにすぐに相談する、そのまま予約や航空券の手配をすることも可能です。
また、旅行雑誌以外にも幅広いジャンルの書籍が並び、なかには海外から取り寄せた貴重な本も多くあります。「ライフスタイルを豊かにする」というコンセプトが掲げられており、音楽や文具、映像など、書籍以外の品揃えが豊富なのもうれしい点だといえるでしょう。
敷地内にはカフェやレストラン、ペットと過ごせる施設も充実しているので、「蔦屋書店」以外の目的も果たすことができ、1日遊べるのもポイントです。
「Hiroshi Nagai Exhibition TROPICAL MODERN VR」とは
そんな「代官山 蔦屋書店」で開催されるVRイベント「Hiroshi Nagai Exhibition TROPICAL MODERN VR」は、VR技術とNTTドコモの5G を活用したものです。2022年7月16日~24日にイベントスペースで開催されたこちらのイベントは、事前予約サイトで、7月4日から予約した方を優先に、体験を提供しました。
体験者はVR用のヘッドマウントディスプレイを装着し、仮想空間上に再現された、イラストレーター・永井博さんの作品の世界に没入。美しい映像をリアルに体験するだけでなく、その場で作品集のグッズ購入なども行うことができました。
永井博さんの作品の魅力
1970年より、グラフィックデザイナーとして活動を開始した永井さん。70年代後半からはデザインからペインティングに転換し、多くの作品を公開してきました。永井さんの作品は海やプールなどの水辺、そして空をメインに描かれているものが多く、美しい青色をベースとしたフレームのなかに、さまざまな色で描かれる日常に近い風景が魅力です。
遠くで揺れるヤシの木やプールサイドのタオル、東京タワーやスカイツリー、東京のビル群の上を飛んでいく飛行機など、何気なく目に入った1コマを切り取った永井さんの作品は、美しさとともにどこか懐かしさを感じたり、反対に斬新な印象を覚えたりと、ありきたりなようで、どれも見飽きることがありません。
そんな永井さんの作品のなかに入り込んだようなVR映像を通し、体験者はどういった感覚に陥ることができたのでしょうか。
検証データの使い道は
今回の実証実験の目的は、バーチャル空間での購買体験の検証です。実験データはVRが小売店舗において、どのような可能性を持つのかを探ると同時に、バーチャル空間での体験者の行動を可視化し、店舗におけるデジタルトランスフォーメーションの推進を支援することに活用します。
バーチャル空間で取得したデータにより、どのような結果が発表されるのかも、非常に気になるところです。
多くの企業がVRやメタバースに参入する時代へ
今回ご紹介したVRはNTTコム、そして蔦屋書店を経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブによるものですが、近年は多くの企業がVR、メタバースという分野に参入してきています。
VRをさまざまなシーンで活用したり、メタバースを利用した新たなサービスを提供したりするなか、今後、私たちの生活に役立つどのようなサービスが生み出されるのかも、注目したいところです。
メタツアーズでも、皆様に有益な情報をお届けするとともに、学校生活や日常生活がよりよいものになるようなVRコンテンツの開発・提供に尽力してまいります。
ぜひ、ご注目ください。
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