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映画祭で最優秀賞を受賞!2020年のVR映画「The Key」とは

メタバースニュースでは、さまざまなVR作品の魅力をお伝えしていますが、今回ご紹介するのは、2019年にアメリカで製作された、「The Key」という作品についてです。

国際映画祭で賞を受賞した作品の見どころは、一体どこにあるのでしょうか。

ヴェネツィア国際映画祭で最優秀VR賞受賞の「The Key」

「The Key」は、第76回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀VR賞を、そしてトライベッカ映画祭2019でStoryscapes Awardを受賞した作品です。この作品は、一見ファンタジー要素の強い内容に思えますが、複数回体験すると、社会的メッセージがしっかりと込められていることがわかります。

内容は、幻想的な異世界で、突如住んでいた場所が襲われ、大切な「Key」を奪われてしまう、というもの。「Key」を奪われて、悲しい気持ちでいると、CGで描かれていた風景が実写に変化し、難民となってしまった人たちの記憶だということに気づかされます。

全てを奪われどうすることができない状況や、その気持ちを体験することで、戦争に巻き込まれてしまった人たちを第三者的に見るのではなく、当事者意識を持って考え、問題と向き合うことができる作品だといえるでしょう。

作品の見どころ

前述の通り、この作品は異世界での出来事ではなく、戦争で大切なものを失った人たちの実話です。体験者は物語が展開していくにつれ、徐々にその事実を知ることになりますが、特にラストで爆撃を受けたあとの部屋に立ったとき、言い表せないような衝撃を受けるでしょう。

テレビやインターネットなどで、戦争に関するニュースやドキュメンタリーを見ることはできますが、VR体験を通して記憶に鮮明に残る、自身の体験のような気持ちで受け止めることが可能です。体験者はタイトルにあるように、最後に鍵をプレゼントされます。鍵の意味や捉え方は体験者それぞれに委ねられますので、ぜひどのような思いやメッセージが込められているのかを、体験して考えてみてください。

さまざまな演出に注目

内容もさることながらさまざまな演出の工夫も、作品のポイントです。ヴェネツィア映画祭では、体験者は実際に鍵のかかった部屋に入室し、リアルな女性が自身の住む星で起きている物語を語り、VRの世界に入っていく、という演出でした。オンライン配信の場合は、ヘッドマウントディスプレイをかぶると、地球外生命体が物語を語る、という演出になっています。

また、当時は新しい表現方法であった、フォトグラメトリーやTilt Brushなどを取り入れているのも、特徴の1つです。メッセージを的確に伝える効果的な視覚演出を実現するために導入されており、色使いなどにもこだわっています。

物語の始めは赤や青、黄色に染まった球体の生物が友達として存在しますが、悪い生物に友達を奪われたことで、世界の色が奪われていく、という演出は幅広い年代の方にわかりやすいといえるでしょう。

リアルな体験で、さまざまな学びや感情を得よう

VRはリアルな体験で多くの学びを得ることに貢献します。また、当事者意識を持って仮想空間のなかでの出来事を体験すれば、これまでのドキュメンタリーやニュースでは得られない感情や共感を覚えることもできるのではないでしょうか。

今回ご紹介した「The Key」のように、異世界と現実をつなげた物語はもちろん、もっとリアルなドキュメンタリーも、VRには存在します。さまざまなVR体験を通し、世界の問題と向き合っていけるといいですね。

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