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日本から唯一の入選!2020年に注目されたVR作品「MOWB」とは

2020年、カンヌ国際映画祭で日本から唯一入選した作品に、当時大きな注目が集まりました。作品を手がけたのは東京藝術大学大学院生でした。独創的な世界観や巧みな視点誘導が、高く評価されました。

今回は、2019年制作の「MOWB」について、ご紹介します。

カンヌ国際映画祭で入選した「MOWB」

「MOWB」はおよそ14分のVRアニメーションです。2019年、当時東京藝術大学大学院映像科アニメーション専攻に在籍していた学生、油原和記さんによって制作されました。

同作品は2020年カンヌ国際映画祭のXR部門、「Cannes XR 2020」VEER FUTURE AWARDに入選。日本からの唯一の入選作品でした。クリエイターとして注目を浴びていた油原さんの快挙は、日本でも話題になりました。

作品では、へその緒で結ばれた母と娘を描いています。母親はへその緒を通じ、娘に命を分け与えます。娘は大きく育ちますが、母はどんどん小さくなっていきます。その後、成長した娘はやがて母になり…という内容です。

苦しみながら命を作り出す母の姿、成長と共に消えていく母の様子には、悲しさや胸が締めつけられるような気持ちを覚えますが、娘がそんな悲しみを乗り越え、自身も母になっていく姿を見ると、命の大切さを痛感させられます。

視点誘導の方法が斬新

魅力的なストーリーへの没入感をより高めてくれるのが、視点誘導の方法です。このVRアニメーションでは、おへそから母の胎内をのぞくような形で、娘が成長する様子を見ることができます。

へその緒によるつながりを感じながら、へその緒の先に視線を向けることで、体験者は物語を追うことが可能です。迷わずストーリーに入り込めるのも、作品をよりよくするための手法でしょう。

手描きアニメーションによる独特な世界観がポイント

「MOWB」はUnityなどを使用せず、手描きでアニメーションを作成しています。手描きならではのあたたかみで作者の表現したい世界観が表れたことは、作品をよりよくするポイントとなっているのではないでしょうか。

へその緒でつながった母と娘の物語、といっても、胎内の様子だけで終わるのではなく、海辺にあるブランコ、美しいステンドグラスなど、絵本のなかに入り込んだような体験ができるのも、「MOWB」の魅力です。

日本のVR作品の発展に期待しよう

若手クリエイターの快挙が注目を浴びた、「MOWB」。多くの時間と労力をかけて作られた作品を、ぜひ多くの方に体験していただきたいものです。VR映画、VR作品というと海外のものが評価されている印象ですが、国内にも優秀なクリエイターは多く存在します。

今後のクリエイターたちの活躍に注目するとともに、未来を担う人材を育成するためのVR教育にも、期待していきたいですね。

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