VRがさまざまなシーンで活用されるなか、新たなVR教材を実現するための研究が進められています。対面の授業・講義と同等、もしくはそれ以上の学習効果が期待できるような新教材の開発に尽力しているのは、誰なのでしょうか。
早速、解説していきます。
立命館大学が進めている教材の設計・開発とは
VR教材の設計・開発を進めているのは立命館大学の教育・学習支援センターと、SOLIZE(ソライズ)です。SOLIZEは各種エンジニアリングサービスを提供する企業で、東京都の本社をはじめ、海外にも拠点を置く企業です。
学習の質を向上させるようなVR教材の開発が、この2つの組織により、進められています。
具体的な内容に注目!
VR技術の発展、さまざまな教材の開発は進んでいるものの、学習の質そのものが向上する取り組みにはつながっていないのが現状です。実際、VR技術を活用した授業と、Web会議システムを利用したオンラインでの授業は、学習内容における差がほとんどありません。
こうした課題を解消することを目指すための教材を、現在開発しているという2つの組織。仮想空間での学習参加者の心理的安全を構築し、相互作用をもたらす学習に注目し、対面環境と同等、それ以上の学習効果が得られるような教材の開発に尽力します。
具体的には立命館大学の教授、中島英博氏と、野原博人氏が連携し、野原氏のゼミに所属する学生が、VRを活用した理科教材を設計。教材のピアレビューを通し、学習効果を検証します。
優れた教材については小中学校など、実際の教育現場でさらなる実証実験を行う予定だそうです。
VR教材の発展は学習にどんな効果を発揮する?
今回の取り組みは3ヶ月間かけて行われます。SOLIZEは体験型コンテンツサービスの提供も行っており、バーチャル空間での学びの体験量増加に貢献します。
2022年4~6月の講義でグループワークやVRのアプリケーション体験などが実施されており、具体的な教材の発表会も行われた今回の取り組み。うまくいけば教育現場にニュータイプの教材を提供することになり、学習の質向上、より多くの学びと体験の提供に貢献することが予想されています。
この取り組みは、立命館大学の教学政策予算「アフター・コロナを見据えた教学高度化予算」を活用して実施されました。コロナを通して見えた教育環境の課題の改善や整備、また新たな可能性やアイデアの具体化を進めるための取り組みとして、教育現場への影響が期待されるとともに、開発に携わる学生たちの創造力を培うことにもつながるでしょう。
メタツアーズのVR教材も、ぜひご活用ください!
従来以上の学習効率が見込めるVR教材が登場すれば、教育現場におけるVRの活用はますます増えていくでしょう。幅広い教科、分野での学習教材が登場することを期待したいですね。
メタツアーズでも、SDGsについてVRやドローンを使って学ぶ、VR教材をご用意しています。新型コロナウイルスの影響もあり、課外活動がなかなかできないなか、学生たちの有意義な体験や学びにつながるコンテンツとして、多くの学校で導入いただいています。
コンテンツの詳細や学習効果などについては、専用ページより確認可能です。SDGsについて考えながら、ドローンの仕組みなども学べるメタツアーズの教育コンテンツも、ぜひご活用ください。
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