1960年代、人類は初の宇宙遊泳を遂げました。そんな歴史的かつ貴重な体験をVRで再現したのが、「The Spacewalker VR」です。「The Spacewalker」のスピンオフ作品でもある同作には、どのような見どころがあるのでしょうか。
早速、解説していきます。
「The Spacewalker VR」とは
「The Spacewalker VR」は、2019年にロシアで制作されたドキュメンタリーVRです。4分22秒というVRのなかでも短い作品ですが、その時間にさまざまな魅力的な要素が凝縮されています。
2017年に公開されたスクリーン映画、「The Spacewalker」のスピンオフとして制作されているだけあり、完成度が高い作品に仕上がっているといえるでしょう。
「The Spacewalker」は1960年代、当時のソ連とアメリカのあいだで宇宙開発競争が繰り広げられていたことを題材にしています。ソビエトの有人宇宙飛行船「ボスホート2号」の打ち上げ、そして人類初の宇宙遊泳を描いており、スピンオフ作品でもリアルな宇宙遊泳を体験できるのが特徴です。
大迫力の打ち上げシーンに注目!
短編作品なので、冒頭からクライマックスまでさまざまな工夫が凝らされており、目が離せません。特に動画が始まってすぐに巨大な宇宙船が真っ白な雪景色の中打ちあがるシーンは、大迫力です。
ロケットの下部分からゆっくりと視点が移動し、宇宙船「ボスホート」の大きさや形がよくわかる演出となっています。宇宙船の上部に視点がくるタイミングでロケットが打ち上げられ、目の前を飛んでいくロケットのスケールに圧倒されるでしょう。
感動の宇宙遊泳をリアルに体験
2D映像では宇宙遊泳を客観的に見ることしかできませんが、VRでは宇宙飛行をよりリアルに体験することが可能です。宇宙船から船外に出る瞬間のドキドキや、宇宙を漂うふわふわとした感覚、音のない世界に静かに響く宇宙飛行士の呼吸などが、私たちを未知の世界へといざなってくれます。
何もない宇宙から見る地球はとても美しく、さまざまな苦労の末に宇宙に降り立った当時の人々に思いを馳せることができるでしょう。
ハイクオリティな宇宙体験を、VRで
2017年公開のスクリーン映画では、壮大な宇宙プロジェクトの裏側で起こった事件や事故、人々の葛藤も詳細に描かれています。「The Spacewalker VR」ではこうしたストーリーが語られることはありませんが、人々の思いを乗せて宇宙へ旅立つ「ボスホート2号」や、そこから見える景色を、当事者目線で体験できるでしょう。
スクリーン映画とVR動画を併せてみると、伝わるメッセージも変わってきます。「The Spacewalker VR」を体験する前には、スクリーン作品も視聴するとよいかもしれませんね。
宇宙を体験できるVR映像は多く存在しますが、今回ご紹介した作品は、数ある宇宙系VRのなかでも高いクオリティを誇っているといえます。よりリアルな宇宙の旅を、ぜひ体験してみてください。
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