「-22.7℃」というアルバムをご存じでしょうか。これは、北極の自然の音を収録したアルバムで、フレンチエレクトロの鬼才と称される、モールキュールが制作したものです。
このアルバム制作の様子をVR映像にまとめたものが、「-22.7℃の世界 ~北極の音~」です。雄大な北極の「音」に焦点を当てた作品の魅力を、お伝えします。
「-22.7℃の世界 ~北極の音~」とは
「-22.7℃の世界 ~北極の音~」は、2019年にフランスで制作された、ドキュメンタリーVRです。およそ10分間の作品で、北極の音を収録したアルバムが制作されるまでの様子を納めています。
映像は、北極の真っ白な世界が広がるシーンからスタートします。静かな世界に耳を傾けると、氷が折れる音、流氷がぶつかりあう音が徐々に聞こえてくるでしょう。心地よい自然の音に浸っていると、そこに寄り添うように、モールキュールの電子音楽が混ざり込んできます。不思議な感覚ですが、自然音と電子音の融合は、斬新かつ美しい音色として、私たちの心に染み渡ります。
自然の音や景色をより感じるなら、静かな部屋での体験がおすすめです。イヤホンやヘッドホンをすれば、かすかな氷の音も聞き取ることができるでしょう。
主役は「音」!新感覚のドキュメンタリー
アルバム制作の様子を映像にしていることからも分かるように、この作品の主役は「音」です。自然が生み出す音をより感じられるよう、北極の景色を見渡すという楽しみ方が最適だといえます。
人やもの、社会問題などがテーマとなっているさまざまなVRドキュメンタリーとは異なる、新感覚のドキュメンタリーVRからは、アルバムが完成する裏側にある苦労よりも、自然の音を拾い上げる瞬間の美しい景色から得られる感動が伝わるのではないでしょうか。
実際の風景とCGを掛け合わせた映像にも注目
見渡す限り広がる北極の美しい氷原は、それだけでも心を揺さぶります。夜空を彩るオーロラも、本物を見ているような感覚で楽しめるでしょう。さらに、「-22.7℃の世界 ~北極の音~」では、実際の景色にCGを掛け合わせているのも特徴です。
氷が突然割れ、体験者がそこに落ちていくなど、実際にはない体験ができるのも、VRならではの魅力だといえます。電子音が耳に残るなか、暗い穴に落ちていくシーンに込められたメッセージの詳細は不明ですが、美しい自然に隠された恐ろしさをわかりやすく氷原しているとも捉えられます。
暗闇に浮かぶ氷山、オーロラをはじめとした空の氷原、ラストに現れるリトルプラネットなど、VRでしかできない演出を存分に詰め込んだ作品です。
VR映像は、さまざまな挑戦を続ける
VR映像は進化を続けており、表現の幅を確実に広げています。制作者たちは今後も、さまざまな技術を生かした新たな作品作りに挑戦することでしょう。魅力的な作品が多く登場することを、今後も期待したいですね。
メタツアーズでも、VRの特性を生かした魅力的なコンテンツを多数ご提供しています。オリジナル動画はもちろん、VRでより深い学びを提供する教育系コンテンツなども充実していますので、ぜひご活用ください。
詳細は、各ページよりご確認いただけます。学校教育、そして日常のちょっとした時間に、VRを取り入れましょう。
メタツアーズ詳細はこちら