バーチャル渋谷やバーチャル大阪など、実際にある街をメタバース上に再現する事例は、以前にもメタバースニュースで取り上げてきました。今回ご紹介するのは、大阪府堺市の地域おこしのために作られるメタバース「MetaSAKAI」です。
MetaSAKAIとはなにか、またMetaSAKAI実現に向けて取り組む団体、一般社団法人MetaSAKAIはなぜ設立されたのかなどを、見ていきましょう。
MetaSAKAIとは
MetaSAKAIは、Webテクノロジーを生かして大阪府堺市の地域おこしを目指すことを目的に作られたものです。メタバースを用い、全世界のユーザーと大阪府堺市をつなぎ、堺市の関係人口増加を狙います。
メタバースは2022年8月28日オープンで、イベント開催やコミュニティの運営などを行う予定です。MetaSAKAIは「MetaEARTH」内に存在し、パソコンブラウザ、Android端末からアクセスできます。
一般社団法人MetaSAKAI設立の経緯
MetaSAKAIを運営するのは、一般社団法人MetaSAKAIです。この団体は、オンラインのインフラを用い、場所にとらわれず堺市との「関係人口」を創出すること、地域を活性化させることを主な目的として設立されました。
MetaSAKAIはオンラインでの購買活動はもちろん、実際に堺市で仕事がしたい、何かをしたいという人が持続的に関わり続けるツールとして活躍します。府内で大阪市に次ぐ人口を誇る堺市は、伝統ある地域としてのよさをメタバース空間に反映し、住みやすい環境、地域という点をアピール。2030年には50億人にものぼると予想されるメタバース人口を生かし、多くの方が地域発展に貢献することを見込みます。
初のイベントの内容
MetaSAKAIは2022年8月28日、設立記念の初イベントを開催します。イベントでは一般社団法人MetaSAKAIとは何かという説明に加え、Web3.0に関する勉強会、さらに堺市長の挨拶や運営事務局員の募集なども実施、来場者のなかでアンケートに回答した方にはMetaSAKAI限定NFTが無料で配布されるなど、嬉しい特典もあります。
このイベントを皮切りに、MetaSAKAIは地域おこしのために広く活用されていくでしょう。今後のMetaSAKAIの動向にも、注目していきたいところです。
仮想空間を生かしたリアルな世界の活性化に期待
馴染みある景色や伝統的な建物などを長く残したいという思いは、多くの方が持っています。しかし、時間の流れと共にリアルな建物や景色は移り変わっていくものです。
メタバースなら、こうした「街」をそのままオンライン空間に再現、保存することが可能です。今後も、リアルな世界を再現したメタバースが多く登場し、地域の発展、歴史的なモノの保存に貢献するのではないでしょうか。
メタバースニュースでは、メタバース上に生まれるリアルな町並みに、これからも注目していきます。