空を飛ぶことを夢見るのは、今も昔も同じです。現代では飛行機をはじめとしたさまざまな方法で空の旅を楽しむことができますが、歴史に名を残す偉人のなかには、空を飛ぶ夢を叶えられなかった人も多くいます。

「FLY」は、そんな多くの人の夢を叶えてくれるVR作品です。有人飛行でさまざまな時代を旅する作品の見どころはどこにあるのでしょうか。早速、見ていきましょう。

「FLY」とは

「FLY」は2019年にイギリスで製作された、およそ10分間のVRアニメーションです。世界の映画祭で高評価を獲得した監督が手がけており、クオリティの高さが覗(うかが)えます。

作中では鳥になったり飛行機に乗ったりして、空を飛ぶ体験ができます。レオナルド・ダ・ビンチやライト兄弟など、「飛ぶ」ことに関してさまざまな功績を残した偉人たちの生きた時代をトリップしながら飛行体験をする、貴重な内容となっています。

偉人が叶（かな）えられなかった夢を実現

多くの発明をしたレオナルド・ダ・ビンチも、空を飛ぶという夢を叶（かな）えることはできませんでした。しかし彼は、飛行技術に関する多くの手記やスケッチを残しています。そのスケッチのなかにある「Flying Machine」は、実際に空を飛ぶことはありませんでしたが、作中では「Flying Machine」に乗り、空を飛ぶ体験が可能です。

時代を超えてかの有名なレオナルド・ダ・ビンチが考案した飛行機に乗れるというのは、VRだからこその体験だといえるでしょう。

人類初の有人飛行を体験できる

作中では、1903年にライト兄弟が開発した、ライトフライヤー号に乗ることもできます。およそ59秒間の飛行体験では、空の広さや風を感じ、そのリアルさに感動を覚えます。

レオナルド・ダ・ビンチの時代から400年が経過して実現した、人類初の有人飛行を楽しめるのも、VRならではの体験です。

作品はこうした過去の体験だけでは終わりません。「飛ぶ」ことが当たり前となっていますが、人類は今後、「飛行」とどのように関わっていくのか、未来の飛行の夢について語られるのです。これからも私たち人類は空への憧れを抱きながら生き続け、さまざまな形でそれをよりリアルなものとして実現していくのではないか、そんな期待が持てるクライマックスとなって言います。

歴史を超えた体験を、VRで

「FLY」では時間を超え、過去にトリップして偉人が叶（かな）えられなかった飛行の夢を実現します。また、ライト兄弟が初めて見た景色を、共に見ることもできるのです。

歴史を超えた体験、また非現実的な体験をリアルにさせてくれるVR。その技術を生かした多くの作品を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

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