人気動画アプリTiKTokが、「VTuber 配信応援キャンペーン」を行っていることで注目を集めています。ユーザー投稿によりさまざまな動画やライブ配信を提供するTiKTokは、新たな取り組みでどのような効果を得ようとしているのでしょうか。
早速、解説していきます。
人気・注目度ともに高いTiKTok
TiKTokは15秒程度から数分の短い動画を作成・投稿できる動画プラットフォームです。特殊効果を使った撮影で、誰でも簡単にユニークな動画を作れることから、話題や人気を集めています。
「若者が楽しむツール」という印象が強かったTiKTokですが、最近は年齢の高い方々も多くアプリダウンロードや会員登録を行っており、動画作成や視聴を楽しんでいます。
TiKTokは流行を生み出すツールでもあり、過去にリリースされた楽曲がダンス動画などに起用されると、再度爆発的な人気を起こす、といった現象も。また、一般ユーザーが工夫を凝らした動画を投稿して楽しむことはもちろん、芸能人やインフルエンサー、YouTuberなどが宣伝のためのツールとして利用するという側面も持っています。
ちなみに、TiKTokを運営しているのは「バイトダンス」という中国の企業です。2012年創業とまだまだ歴史は浅いですが、TiKTokのほか中国国内で大人気のニュースアプリをリリースするなど、順調な成長を遂げています。
「VTuber 配信応援キャンペーン」とは
そんなTiKTokが8月、「VTuber 配信応援キャンペーン」のスタートを発表しました。このキャンペーンでは、TiKTokのライブ配信(生配信)機能を使い、VTuber配信を行うユーザーを応援するものです。
「応募時点で満18歳以上」「日常的にVTuber配信をしている」「TikTok LIVEでVTuber配信ができる」という条件を満たしている方が応募可能で、審査を通過すれば人気VTuber への近道となるストリーミング配信ソフト「OBS」(Open Broadcaster Software)の配信権限や、Discordによるサポートなどを提供してもらえます。
VTuberの配信促進による効果は
ショート動画の視聴がメインのTiKTokで、VTuberのライブ配信を応援することは、TiKTokにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。1つは、ライブ配信による収益アップです。TiKTokのライブ配信では、他の配信アプリ同様にライバーに「ギフト」を送ることができます。ギフトは受け取ったライバーにとっても収益になりますが、もちろんその一部はTiKTokの利益となります。
ライブ配信機能の促進も、期待できる効果の1つです。新型コロナウイルス蔓延以降、自宅にいながらコミュニケーションが取れる、お金を稼ぐことができるライブ配信アプリは急成長を遂げています。最近はTiKTokのライブ配信機能も多くの人気ユーザーが利用していますが、「顔出し」がメインとなっており、やや「敷居が高い」印象です。
VTuber配信を促進すれば、より多くの配信者がTiKTokを利用するようになり、さらなる認知度や利用度、収益アップも見込めるでしょう。
さまざまな媒体で、バーチャルの世界を楽しもう
メタツアーズで「バーチャル」の話題というと、VRのイメージが強くなりがちですが、バーチャルの世界を楽しむための媒体は他にも多く存在します。VTuberもバーチャルアバターを使ったよりリアルなコミュニケーションを可能とするものですので、興味のある方はぜひ楽しんでいただきたいです。
さまざまなバーチャルの世界をのぞき、興味がある、自身に合っていると思う空間で、リラックスしたひとときを過ごしましょう。