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国際映画祭で最優秀短編賞を受賞したVR演劇とは

第79回ベネチア国際映画祭にノミネートされ、他の映画祭でも最優秀短編賞を受賞した「Typeman」。以前に注目の作品としてもメタバースニュースで少し触れましたが、どのような内容が評価を得たのでしょうか。

今回は、「Typeman」に関する情報や、映画祭での審査員のコメントをご紹介します。

注目のVR演劇「Typeman」

「Typeman」のジャンルはVR演劇です。これは、メタバース空間でリアルタイムで演者が実演するコンテンツとなっています。作品を展開する演者と、複数の体験者が同時に1つのワールドに入り、間近で演劇を鑑賞したり、演者と体験者がコミュニケーションを取ったりしながら、ストーリーを楽しみます。ちなみに「Typeman」は、VRChatで生まれたコンテンツなのです。

上演開始までは、小さな部屋のなかで待機します。このときは通常のVRChat同様、空間を自由に動き回ることが可能です。時間が来ると、頭がタイプライターの「Typeman」が部屋に現れ、物語がはじまります。

「Typeman」の演技や空間内に出現するものなど、従来のVRChatからは想像しがたいものも多いなか、物語は次々に展開。体験者は物語が次の段階へ進むためのトリガーを引きながら、ストーリーを見守ります。言葉も、説明も、表情もない世界のなかで繰り広げられるのは、「Typeman」の記憶の物語です。

「Premio bisato d’oro 2022」で最優秀短編賞を受賞

「Typeman」は、第79回ベネチア国際映画祭のクロスリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」にノミネート。その後、イタリアの独立系映画評論家が独自に選出する「Premio bisato d’oro 2022」では、最優秀短編賞を受賞しています。

11月には、「レインダンス映画祭」というイタリアの国際映画祭での上演が決まっており、この際はVRChatoでの一般公演も行われるようです。現在、公式サイトでは観覧予約を募集していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

審査員のコメントは

「Premio bisato d’oro 2022」での賞を授与した審査員からは、「Typeman」について次のようなコメントがされています。

過去に対するロマンチックな誘惑と、機械式タイプライターのキーに書かれた文学というチャレンジに勝利し、注目を集めた。Typemanは牛の頭の代わりにタイプライターを持った、神話にでてくるフレンドリーなミノタウロスのような姿をしている。

通常、解説やセリフは体験をよりよいものにするものですが、そういったもののない不思議な体験は、言語の異なる国の方々にも「Typeman」のよさを伝える要素となったのではないでしょうか。

進化するVR映像!今後の映画祭にも注目しよう

VRは完成した映像だけでなく、今回のようなリアルタイムの演劇の場としても活用されます。不思議で魅力的な多くの体験を可能としてくれるVRは、今後も多くの素晴らしい索引を提供してくれるでしょう。

世界のさまざまな映画祭では、VRに関する部門も多く設けられています。これからも新作の登場に、期待したいですね。

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